福島母親殺害、西鉄バスジャックに共通する狂気は精神科薬が生みだす「サイコパス」


2008年1月青森県八戸市で18才の少年が母親(当時43)二男(当時15)長女(当時13)の三人をサバイバルナイフで殺害しアパートに放火した事件。

少年は殺害した3人を居間の布団の上に「川の字」に並べ母親の腹部「心を探すため」に十文字に切り裂きその跡にオルゴール付きの人形を詰めた。その後、風呂場の浴槽に小説や雑誌や自らノートに書いていたという小説などを入れ、灯油をかけて火をつけた。

精神障害があり責任能力が無かったとする弁護側と人格障害がみられるが刑事責任能力はあるとする検察側とで争われたが責任能力はあるとされ無期懲役が言い渡された。

元露天商の父親は恐喝未遂事件などで幾度も逮捕されており少年が小学生の時に離婚。少年を含め母子4人は市内などを転々とした。母親はスナックで働いたが深酒をするようになって子どもの面倒を見れなくなり一時期福祉施設に預けられたこともあったという。

小学5年生の頃転居をきっかけに不登校になる。この時は民生委員の働きかけにより再び学校に通い始めたが、中学校で再び不登校になり、2年の時に犯行現場となったアパートに引っ越してからは引きこもりがちになった。次第に家庭内暴力が目立つようになり2004年に「火を付けてやる! 死んでやる!」と叫び精神科に半年間入院させられたことがある。以降精神科に通院を繰り返している。

サバイバルナイフやエアガンを購入し、猟奇的な殺人を扱った漫画本や漫画雑誌を集めていたという少年。複雑で悲惨な家庭環境が歪んだ性格を形成し「長年にわたり家族への愛憎や疎外感などを募らせたが、適切に表に出すことができず、明確には意識されない攻撃性、衝動性として内面に蓄積され、殺人衝動として自覚されるようになった。自作の小説で無差別殺人や家族殺害の場面をつづり、空想上で殺人や死体損壊の疑似体験を繰り返し、何らかの契機で殺人衝動が家族に向けられ、空想で思い描いた行為を実現させた」と結論付けられた。

・・・

この事件は家庭の悲惨さでは比較にならないほどであるが福島の母親殺害事件によく似ている。まずは精神科に通院していること。動機があやふやであること。責任能力について「当時、幻覚や妄想に支配されておらず、意識障害にも陥っていない」とほぼ同じ解釈がされていること。これでこれまでに言われている精神科の薬の副作用、アクチベーションシンドロームなどの可能性は無くなった。猟奇的な犯行については「犯行も猟奇的とはいえ、書き留めた文章からうかがえる空想に照らせば了解不可能ではない」とされホラービデオや反社会的ロックバンドの影響とされた福島の事件と同じパターンであり、猟奇的な犯行を平然とこなし事件後も反省の意思を示すことはない。初めて人を殺した少年が怯えることもうろたえることも無く死体を切り刻む、そんなことが本当にありえるのだろうか。

悲惨で愛情に欠けた家庭環境が歪んだ人格を形成したと言われている。確かにこの上なく状況は悲惨としか言いようがないものがある。しかしこの犯行内容は異常である。「キチガイ」だから「サイコパス」だからといってしまえばそれまでだが小学校を卒業した人間が「お腹に心がある」とは普通は考えないだろう。もちろん少年は本当にそう考えたのだ。

少年は薬によって感情記憶を奪われ感情だけが幼児化したのだ。正常な知識と記憶、積み重ねられた負の記憶をコントロールすることが出来なくなり、幼児化した心に降りかかる母親に対するストレスからの負の感情が抑える物無く吹き出したのだ。

火をつけてやると暴れた時までは思春期の叫びだった。この点では西鉄バスジャック事件と共通するものがある。そこから先は同じ記憶を持つ別人の仕業なのだ。確かに家庭環境は劣悪でサイコパスが形成される素因は否定できないが、精神科に通うまでは家庭内暴力はあってもサイコパスではなかった。それまでサイコパスでなかった人間が精神科の治療を受けながらサイコパスになることはあり得ない。
いくら社会が複雑になりストレスが多くなったとはいえこんなに同じパターンの事件が連続する不思議さに疑問を持たない方がおかしい。

少なくとも精神科に関わらなければこの事件は起きることはなかったし、猟奇的な事件にはなり得なかった。
精神科の薬は前頭葉を萎縮させ脳細胞ネットワークを破壊する。一般記憶、知識には全く問題ないまま「感情」だけを半永久的に幼児化させる。専門家も精神科医も口にしたことのないこの副作用が頻発し凶悪事件を起こしているのだ。この副作用によって今まで誰も説明できなかった精神科の関わった不可解な凶悪事件の謎がすべて解き明かされる。


息子に起きた副作用の詳細な記録と考察は下記を参照してほしい。

http://toshio1131.web.fc2.com/