偶然見たテレビで自殺した俳優古尾谷雅人の妻の苦難が放送されていた。
子煩悩で優しかった夫が仕事が減ったことをきっかけに酒に溺れ暴力をふるうようになり挙句に多額の借金を残して自殺しまう。その後の妻の苦労は言うまでもなく、心労で心臓に負担がかかり大動脈剥離で死の淵をさまよったという話だった。
さて、古尾谷雅人は結婚当時と比べれば明らかに「性格が変わって」いることは誰も否定しないだろう。「性格が変わる」現象はもちろん実在している。問題は「何が」性格を変えるのか?ということだ。
「薬で性格が変わることなどあり得ない」と豪語する精神科医と一般の方々、古尾谷雅人はなぜ性格が「悪く」変わったのか説明できますか?
ストレス?ストレスでなぜ性格が変わるのですか?
自暴自棄になって?自暴自棄でなかった人が自暴自棄になるって性格が変わるってことでしょう?
お酒?お酒でなぜ性格が変わるのですか?
酔っぱらうから?酔っぱらうと全員性格が悪く変わるのですか?
酒癖が悪い?酒癖が悪いというのはどういうことですか?
うつ病?うつ病はなぜ性格が変わるのですか?うつ病でDVは起きますか?
さあ、まともに答えられる人はいますか?いるはずがありませんよね。ストレスがなぜ性格を変えるのか?お酒がなぜ性格を変えるのか?うつ病がなぜ起きるのか?専門家の答えはすべて「まだよくわかっていない」というレベルでしかないのですから。
「性格が変わる」という現象を起こすものに共通点を探せば謎は解けるはずである。この現象を起こすとされているのは専門家が認めていないものまで含めると「ストレス」「アルコール」「麻薬・覚せい剤などの違法薬物」「睡眠薬・抗不安薬(安定剤)・抗うつ薬など精神科の薬」「麻酔薬・抗ウィルス薬・禁煙薬・認知症治療薬などの薬」ということになる。
薬類は何か共通点がありそうな気はするが、ストレスとストレスによる病気を治すはずの薬に共通点などあるはずがないし、アルコールだってストレス解消になるのだから・・・と多くの方は思われるだろうが事実は大きく異なっている。
アルコール依存症専門病院である元国立久里浜診療センターの医師眞先敏弘氏の著書「酒乱になる人ならない人」を基にアルコールが脳に何を起こすのか考えてみよう。
アルコールは「酔っぱらう」作用があるのは誰でも知っている。これは脳の情報伝達を阻害する働きがあるからだ。感覚や運動神経はもちろんだが特に理性や抑制系の働きを阻害し「開放的になる」「はめをはずす」ということに繋がる。さらに「鎮静」「催眠」「抗不安」「食欲増進」などの作用などの作用があることがわかっている。同時に全く逆の「興奮」「怒りっぽくなる」「暴力的になる」というようないわゆる「酒乱」と呼ばれる現象も起きる。「鎮静」「催眠」「抗不安」という作用が精神科の薬と同じであることは言うまでもなく、眞先氏も認めている。
それでは酒乱はなぜ起きるのか?眞先氏は遺伝的な要素によるものとしか結論づけていないが実はこの本の中にすべての答えがある。アルコールを摂取した未成年者に起きる「ヤングアルコホリック症候群」が幻聴幻覚・妄想・摂食障害といったストレスによる「精神病」と同じ症状を示すことが記されていて、よく考えればこれらの症状が「酒乱」と共通することがよくわかる。食欲が増すことがストレス太りに繋がることは誰でもわかるだろう。これらの事実はアルコール=精神科の薬=ストレスという信じがたい事実を表している。
ストレス時にはストレスホルモンが過剰分泌され「生命の危機」としてのストレスに適応する反応が起きる。このストレスホルモンが実は「覚せい剤・麻酔薬・抗不安薬・睡眠薬」として機能することが科学的に解明されている。ストレスが精神病を起こす理由はストレスホルモンの過剰分泌にあることは間違いない。精神科の薬がストレスホルモンと同じだというあまりにも簡単な事実を「優秀な」精神科医は誰一人気付こうとしなかった。
アルコールがマウスの脳細胞にアポトーシス(自殺現象)を起こすことも記されている。実際の人間の脳では「シナプスの刈込」という現象が起きるのだが脳が破壊されることは間違いない。これは沈静性情報伝達物質GABAによる「抗不安作用」が暴走することで起きる。前頭葉を初期化し理性・良心・愛情・人格が半永久的に破壊される「統合失調症」が発症することになる。この現象は日本人に多い「ストレスに弱い遺伝特性」を持つ人に多発する。
理性を失った古尾谷雅人は暴力的な別人に変貌し自殺した。
ストレス×アルコールは正気を失う「悪魔の方程式」である。一度アルコールに手を出すと理性による抑制が効かなくなりデススパイラルに陥る。ストレスに弱い遺伝特性を持たない人でも依存症に陥り人生を失う。どんなにつらいことがあってもけしてアルコールに逃げてはいけない。一時的に苦しみから逃れられても更なる地獄があなたを待っている。
×精神科の薬はさらに悲惨な結果を生む。藤圭子の自殺も睡眠薬が原因だった。多くの自殺者とともに凶悪犯罪者が生み出されている。精神科の薬で依存症が起きるのはアルコールと同じ作用を起こすことの紛れもない証拠である。
詳細は下記を参照してほしい。
https://toshioy001.wixsite.com/tougou