睡眠薬による統合失調症による事件の可能性

さいたま市で65歳の祖母が1歳3ヶ月の孫を刺し殺すという悲惨な事件が起きた。

日頃から性格が悪くて虐待をしていた・・・わけではない。やさしく気遣いのできる「普通の人だった」という証言が多くの人から聞かれるし危険な人物であれば母親も子どもを預けたりはしないだろう。

虐待の末に死なせたというわけではなく「刃物で刺し殺す」というおぞましい事件はなぜ起きたのか?この事件を明確に説明出来る人間が私しかいないことが不思議でならない。

この祖母は明らかに「統合失調症」を発症している。妄想と幻聴に支配され人格を失った末の犯行であることは間違いない。いわゆる「心神喪失」といわれる現象で、前頭葉の機能、NMDA受容体の機能が急激に低下することで起きる。逮捕された後ではやや正気に戻っているようにも見えるので極端な症状は「一時的」なものだったと考えられる。

この症状はストレス、あるいは薬物によって起きる。1、2ヶ月前から様子がおかしかったというような近所の方の証言がある。自然発生の統合失調症は強いストレスが継続することによって起きるが自分の子供を育てる時に発症しなかったのだから今さら子育てのストレスがあったとも思えないし、その他にも統合失調症を起こすほどのストレスがあったとも考えにくい。自然発生でこれほどの症状が「一時的」に現れることも考えにくい。

自然発生でなければ薬物によるものが考えられるが麻薬や覚せい剤の類と縁があったとも思えない。残るのは精神科の薬による発症だけということになる。今のところうつ病だったとか抗うつ薬を服用していたという報道は無いので「睡眠薬」の可能性が一番高いだろう。睡眠薬が人を悪魔に変えてしまう事実を知る人はほとんどいないが2012年に東京新聞が「睡眠薬で性格が変わる」可能性があることを報道している。

睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬は日本人に多い「ストレスに弱い遺伝特性」を持つ人に「統合失調症」を発症させる。そのメカニズムはストレスが統合失調症を起こす理屈と実は同じものなのだ。これらの薬が麻薬や覚せい剤と大差ないものであること知る人は少ない。

最近老人の性格が変わってご近所トラブルに発展する事例が増えている。認知症が性格を変える事実ももちろんあるのだがこの場合は「性格が変わる」だけではなく物忘れや認知機能の障害が同時に現れる。この現象には「睡眠薬」が大きく関わっていると私は考えている。

大した薬では無いと考えられている睡眠薬が人を悪摩に変えてしまう事実とメカニズムは詳細は下記を参照して頂きたい。

https://toshioy001.wixsite.com/tougou