自ら処方した薬の副作用によって殺された精神科医

北海道・三笠市の病院で精神科医が診察中に刺され死亡した事件。逮捕されたのは通院中の55歳の男で隠し持っていた包丁で突然斬りつけたという。

またしても起きた精神科通院者の凶悪犯罪。精神科に通っていた「キチガイ」が起こした犯行という方向性で報道され多くの人が「精神科に通っている人間は恐い」という印象を持つであろうこの事件も真相は明らかに違う。

犯人の男性が精神科に通い始めたきっかけは「殺人衝動が抑えられない」からではない。なぜなら、そういう人間は精神科を受診しないし、精神科医も受け付けないからだ。おそらくうつ病や強迫性障害、神経症などの類であったことは間違いないだろう。統合失調症など重度の患者は一人では通院しない。

この男性は精神科に通うようになってから「殺人衝動を抑えられない」ように性格が変わり「症状が悪化」したのだ。その理由は「副作用」である。また副作用による心神耗弱などと言って人権団体が無罪を主張する気なのだろう、と思われるかも知れないが犯人は心神耗弱とはみなされることはないであろう。精神状態が不安定と言われているが犯行の一部始終を記憶していて、あいまいではあっても動機を話すことはできるはずだ。それなら何故副作用だと言い張るのか?

精神科の薬「抗不安薬」「抗うつ薬」には一時的な心神耗弱である「錯乱」「せん妄(半錯乱状態)」などの副作用は間違いなく存在するが、それらとは異なる「半永久的に性格を悪魔に変える」副作用が5%を超える高い確率で発症するのだ。

ばかばかしい、多くの人がそう考えるであろうこの副作用は精神科医が認めようとせず、多くの被害者が「精神疾患が悪化した」という医師の説明を疑わないだけで何万、何十万という被害例が存在する。

発症確率は低いとされているが薬の添付文書にも記載されているこの副作用は前頭葉が萎縮し脳細胞が破壊されることによって起きる。大脳皮質に蓄えられた一般記憶、知識(映像や言葉などデータとして記録されるもの)には何の損傷も無くデータ化できない「感情」だけが赤ん坊や幼児の状態にリセットされることによって「人格」「理性」が失われ性格が変わり「負の記憶」をコントロールすることができなくなって事件を起こすのだ。ピック病や脳血管性認知症など同じ症状を引き起こす「病気」が存在しているのだから空想や妄想の領域ではない。統合失調症とも原因も症状も酷似している。

私の息子は中学一年の時「抗不安薬」を飲み、感情だけが半永久的「赤ん坊」になった。赤ん坊の脳波が観測され「憤怒失神」という赤ん坊の発作が起きるようになった。目の前で起きなければ信じることができないその症状と発症のメカニズム、事件に繋がるプロセスは下記の日記を参照してほしい。

toshio1131.web.fc2.com
一度この副作用が起きれば赤ん坊が成長するような時間と経過をたどって「成長」する。薬では決して直すことができない。

この副作用を見たことがない精神科医はいない。それを副作用だと認めず「悪化した」「他の精神病」とごまかしてきたつけが自分たちにも回ってきたことをよく考えるといい。精神科医であれ製薬会社の人間であれいつ「被害者」になるかわからないのだ。ばかばかしいと言っている間に次の事件が起きる。自業自得であれ失われて良い命などあるはずがない。精神科医の命も精神科の薬によって人生を奪われたうえ凶悪犯罪者にされ死刑にされた人間の命も同じ重さであることに気付いてほしい。