拝啓 皇太子様


「私の愛した雅子はどこへ行ってしまったのか」
太子が何千回も何万回も繰り返した問いに私はおそらく唯一答えることができる人間です。
一般参賀に雅子様が出席されたとことで安心されたのでしょう、久しぶりに心からの笑顔を拝見することができたことうれしく思います。雅子様も外見からはお元気そうに見え、最近は公用へのご出席も増えているようで何よりですが、まだ完治されたという発表はされていないようですし、まだ発言も聞かれません。
孤独で悲しく、苦しい、長い歳月を過ごされて来られたことと思います。雅子様が天皇家という化石のような世界に適応できず、ストレスによって帯状疱疹を発症し、その後適応障害と診断されたまではほぼ国民が知る通りでしょう。
 公の行事や人に会うことに恐怖を感じるようになり、ふさぎ込み、時には泣きながら自分はここに来るべきではなかった、皇太子にふさわしい人間ではなかったと繰り返したことと思います。天皇家の人間が神経症を発症したことを認めたくない周りの人間が適応障害というあやふやな表現にしてしまいましたが、具体的には強迫性障害、軽度のうつ病の症状を示されていたのだと思います。自分が結婚を望んだことで雅子様を追い込み、苦しめてしまった自責の念を強く感じられていたことでしょう。もちろんそのような症状があっても雅子様は皇太子の知る雅子様には違いありませんでした。
 ところがある日を境に雅子様の様子が一変しました。国民が知ることはほんの一部ですがご家庭の中ではかなり悲惨なことが起きていたはずです。それまでのように泣いたり、ふさぎ込んだりすることはなくなりましたが、そのかわり異常な興奮状態となり、不可解な言動や行動が見られるようになりました。言葉遣いが乱暴になり、欲求を抑えることができず、食べたいものを食べたいだけ食べ、欲しいものを次から次に買ってしまう・・・あまりの傍若無人ぶりをたしなめると怒りを露わにし、一度も向けたことのない敵意を向け、時には暴力を振るうようなこともあったのではないでしょうか。ニュースや国際問題に興味を示されなくなって品があるとは言えない民放の番組を見るようになり、自分の立場ややるべきことを認識することができず公の行事や人に会うことをあからさまに拒否されるようになり、周囲の人間の悪口を公然と口にするようにもなりました。家事や育児に興味を示さなくなり自分の脱いだ服さえ片付けることもできなくなってしまったかも知れません。皇太子はあまりの出来事に呆然とし何が起きているのか理解できぬまま言うことを聞き面倒を見ることしかできなかったことでしょう。もちろん雅子様は自分がおかしいことに全く気が付いていません。
 あまりにも様子がおかしいことから前日処方された抗不安薬の副作用なのではと疑われ、医師にそのことを伝えると笑いながら「そのような副作用はありません、安全な薬ですからご心配には及びません。万一副作用であれば数日で収まりますから様子を見てください」と言われました。しかし2日、3日、一週間・・・いつまでたっても症状は改善することはありませんでした。診察後は自分の悪口を言いつけられたような心理が働き怒りをぶつけてくるようなこともあったと思います。
 まるで子供のようにわがままで喜怒哀楽の激しい性格になってしまいましたが、身体的には健康で寝込んでいるわけでもありません。雅子様の異常な状態を誰にも悟られないように慣れない家事や育児、雅子様の身の回りの世話を皇太子自身がこなされたのだと思います。皇太子に対する尊敬や異性としての愛情を示すことは全くなくなりました。「私の愛した雅子はどこへ行ってしまったのか」そう頭の中で繰り返しながら甲斐甲斐しく世話をされる悲しみはどれほどのものだったでしょう。
 ある朝目覚めたら以前の雅子様がいて、やさしく「お早うございます」と声をかけてくれる。雅子様の寝顔を見つめて何度そんなことを思われたことでしょう。それが叶うことはなく、何が起きているのかわからぬまま時は過ぎて行きました。愛された雅子様を失った喪失感、焦燥感、何もできない無力感、自分が追いつめた自責の念に押しつぶされそうになりながらもよくご自分を保たれました。
 愛子様のお世話もほとんどされなくなりました。朝起きるのも遅くなり学校の準備も皇太子がされていたのだと思います。本を読み聞かせることもお勉強を見てあげることもできず、その一方で愛子様にそれまでとは違う異常な執着を見せるようになり、遊びとなるとまるで友達と遊ぶように本気になって遊ばれるようになりました。次第に雅子様の愛子様への異常な執着が母性によるものではなく、幼い友情のようなものであること気付かれたと思います。
 信頼できる方に雅子様の状態を話しましたが「そんなバカな話聞いたことが無い」「何かの思いすごしなのでは」と相手にしてもらえず、それから誰にも話そうとされなくなりました。皇室関係者はもちろん、秘密など持ったこともない天皇や皇后、ご兄弟にも固く口を閉ざすようになりました。固く口を閉ざすことで様々な憶測を呼び「人格否定」発言に繋がりました。雅子様の状態が「もともとの性格」なのではという一部の関係者の発言に対して「私の愛した雅子はそんな性格などではなかった、今は病気で異常な状態にあるだけなのだ」という叫びだったのでしょう。しかし言葉と裏腹に雅子様は元に戻ることはありませんでした。
 一見上は健康で何事も無いように見え、話もとりあえずは合わせることもできる、どこがどのように悪いのか第三者は首をひねるしかなく、「わがままで性格の悪い雅子様を皇太子が甘やかしているだけ」そう陰口をささやかれ、どれほど口惜しい思いをされたことでしょう。誰に話しても信じてもらえず、雅子様のプライドを守るため口をつぐむことを選ばれたのでしょう。できるだけ人に会わず、外出も避け、雅子様が人目に触れないように腐心なさいました。とはいっても寝込んでいるわけでもないのにすべての行事を避けることも、本人が出かけたいというのを止めることも難しかったでしょうから何か不測の事態が起きないか不安な毎日だったろうと思われます。第三者の前では多少の緊張が働き極端に異常な状態は見られないのですがすべてを隠すことは難しく週刊誌などに情報が漏れだしてしまったのでしょう。何をしでかすかわからない雅子様を置いて公用で出かけなければならない時は気が気ではなかったと思います。天皇家内での沈黙は不信感を呼び孤立は深まっていくばかりでした。どれだけ孤独でお辛い日々だったことでしょう、最大の理解者であるはずの雅子様がその苦しみを理解することが叶わぬ存在になってしまったのですから。自分を愛してくれることのない雅子様を愛し続け、二人の子供を育てるように面倒を見続ける皇太子の愛の深さに胸を打たれます。
 多くの国民はこの話をバカバカしいつくり話だと思うでしょう、皇太子のおっしゃることすら信じてもらえなかったのですから無理もありませんが、これまでの経過や漏れている情報を重ね合わせてみれば、もはや適応障害でもなく新型うつでも、もともとの性格でもないことくらいは誰にもわかりそうなものなのですが。
 皇太子だけは何故自分しか知らないはずのことを知っているのかと愕然とされることでしょう。まるで見ていたように話ができるのは私の息子に同じことが起きたからです。12歳の息子はある日突然人格を奪われ同じ記憶を持つ赤ん坊にされてしまいました。同じ絶望、喪失感、苦しみ、悲しみを長い間味わいました。私は3年の間何が起きているのか記録を取り、調べ、研究しました。それによって導かれた驚くべき結論は下記をご参照ください。
toshio1131.web.fc2.com
 最初の問いの答えを出します。皇太子の愛された雅子様はもうこの世に存在していません。そこにいらっしゃるのは同じ体と同じ記憶を持った別人です。雅子様は抗不安薬(または抗うつ薬)の副作用によって人格を奪われたのです。具体的には前頭葉が萎縮して脳梗塞と同じ現象が起き、神経細胞の死滅あるいは神経細胞ネットワークの破壊によって、知識記憶はそのまま「感情(人格、理性)」だけが幼児か赤ん坊の状態にリセットされるのです。脳梗塞の後遺症に同じ症状があるのを確認しています。わがままで聞き分けのない幼児が大人の体と記憶を持つとどうなるかという恐ろしい人体実験です。リセットされた感情は新しい環境の下で子供が成長するようにゆっくりと成長します。40歳の雅子様に戻るには40年近い歳月が必要ということになり、しかも成長した人格は以前の人格とは全く別のものになって行くので、成長した雅子様が皇太子を愛するような人格を持つかどうかはわからないのです。
 皇太子の愛した雅子様は抗不安薬によって殺されました。この副作用は510%という高い確率で発症していると思われますが精神科医は一切認めることはありませんし、ほとんどは知識さえありません。多くの症例がありながら家族でさえ「おかしくなった」「性格が変わった」というような認識しかできず副作用であることに気づかない場合がほとんどです。息子の場合もたくさんの精神科医や関係者と話をしましたが副作用であることは誰一人認めず、このようなことが「起こりうる」という知識を持っていたのは医大の医師一人だけでした。世界的に見ても知識がある専門家はごくわずかでまともな研究もされたことがありません。しかし薬の添付文書には控えめな記述があり、日本で急増している不可解な凶悪事件やアメリカで起きている多くの銃乱射事件の原因であると私は考えています。
 たった一粒の薬が半永久的に人格だけを奪ってしまう?そんな映画やアニメのようなことがあるわけ無い、医師であろうと専門家であろうとそういう既成概念から抜け出すことができないのですから国民は誰でもそう思うに違いありません。私や皇太子のように目の前でそれを見ない限り信じることができないことは仕方ないことなのでしょう。しかし実際には何万という数の人達が雅子様のように「もともとの悪い性格」「発達障害」「人格障害」とされて人生を失っているのです。
 雅子様にも皇太子にも何の落ち度も罪もありません。すべてはこの副作用を否定し続けた精神科医と製薬会社の責任です。この手紙を直接手渡すことができたらいくらかでも皇太子の心が安らぐのではと思いますがそれは叶わぬことなのでしょう。
 大分回復された様子が見受けられます。いつか皇太子の愛を受け入れることができるまで成長されれば皇太子を愛するようになれるかもしれません。その日が来ることを私も心から願っています。それまで少しでもストレスから遠ざけて穏やかな心を育まれるよう見守ってあげていただければと思います。もう身構える必要も口を閉ざす必要もありません、すべては明らかにされます。これまで十分ご努力されました、どうぞご自愛ください。

敬具