精神科医が作り出す「異常性格者」

不可解な凶悪犯罪の驚愕の真相・・・悲しみの連鎖を止めたい

女子大生

名古屋女子大生による斧殺害タリウム事件 説明できない精神科医

2015年に名古屋で起きた女子大生が斧で女性を殺害した事件の裁判が始まった。

家庭の不和によって発達障害があったという弁護側と責任能力はあるという検察側が対立するいつもの構図である。

この女子大生が精神に変調をきたしたのは中学生の時であることがわかっている。それまでは「普通の女の子」だったが失恋に伴うストレスで「性格が変わった」ことが家族や友人の証言で明らかになっている。「心は男なのに体は女」だという性同一障害を口にするようになり薬品や殺人への異常な執着が始まったという。

中学生まではピアノの上手な普通の女の子だったのだから特異的な発達障害の傾向はみられない。失恋のストレスで「性格が変わったこと」が明確なのでここで「統合失調症」が起きたことは疑いようがない。シナプスの構成が崩れ「人格」を失ったのだ。

自分が「男」だと思い込んだのは容姿をからかわれたり失恋にまつわるいじめによって「男だったこんな悲しみを背負うことはなかった」という一つの妄想によって支配されてしまったからであり、人を殺してみたかったというのは自分を苦しめた「誰か」に復習したいという「もう一つの妄想」によるものである。普通であれば心の奥底に忍ばせておくこれらの妄想が理性社会性を司るシナプスが崩壊したことによって表面化してしまったのだ。

誰も歪んだ心を修正できないまま大学までに進んだのだろう。

精神科医によって「投薬治療」が始まり落ち着きを見せ反省の言葉も出るようになったと報道されている。しかし、薬で「人を殺してみたかった」心を治すことは100%不可能である。彼女は「興奮」して殺人を犯したわけではないから安定剤(抗不安薬)を処方しても一時的な効果はあっても性格を変える効果は全くない。それどころか安定剤は統合失調症を「悪化」させるのである。つまり結果的に「殺意は増す」のである。このメカニズムは東大大学院の研究によってすでに明らかになっている。同じように人を殺したいと言って安定剤を処方された相模原事件の犯人が何をしたか、もう忘れてしまったのだろうか?

精神科の薬には殺意や犯罪を止める効果はないどころか症状を悪化させるのだ。

精神を安定させる薬、不安をなくす薬が「性格を変える」「統合失調症を悪化させる」はずがないと一般の方も精神科医も思っている。それは統合失調症が起きるしくみを「わかっていない」からに過ぎない。ストレス時に過剰分泌されるストレスホルモンが抗不安薬と「同じもの」であることを知らないからである。

わかってみれば「当たり前」のことに気付こうともしない精神科医が今日も犯罪者を作り続けている。

詳細は下記を参照してほしい。

https://toshioy001.wixsite.com/tougou



名古屋女子大生による殺人事件の真相 ストレスが人格を変える病気

一橋文哉著「人を、殺してみたかった」を読んだ。

2014年名古屋大学の女子学生が77歳の主婦を斧で殴りマフラーで首を絞めて殺した戦慄の走るような事件のルポである。

「それは計画殺人か、それとも心の病なのか?」とサブタイトルにはあるが「こんな凄惨な事件を起こした人間を少年であることや心の病で無罪にされたのではたまらない」という多くの人が抱くであろう視点で貫かれ、正義漢ぶった主観が事実を捻じ曲げているように感じる。

このようなルポは世間を揺るがす不可解な事件が起こるたび出版される。事件に至る心理状態を心理学者でも精神科医でもない方が解析していること自体無理があるとは思うのだが、新聞などでは報道されない詳細な背景がわかるのでありがたい。

この方が着目しているように神戸連続児童殺傷事件、佐世保同級生殺害事件、池田小事件、秋葉原事件、静岡母親毒殺事件などの事件と多くの共通点がある。

特徴的なのは

    人を殺してみたかった、殺すのは誰でもよかった、というような不可解な動機

    残虐で冷酷、猟奇的な犯行

    人を殺しても動じることなく反省することも全くない

という普通の人間には理解不能な心理状態である。それでは「心の病=精神病」なのか?というと普通に学校に通っていたり、家庭生活を送れていたりしていたのだから「性格が悪いだけでは?」という疑問もわいてくる。それを象徴するように精神科医による精神鑑定も裁判所の判決も疑問だらけのまま、ある事件は無罪になりある事件は死刑になるという納得できない結果を生んでいる。

このルポは事件に至る経緯を生い立ちから詳細に追い、複雑で良好だとは言い難い成育環境、失恋やいじめといった思春期のストレスなど、歪んだ思考を生んだ原因を掘り下げようとはしている。

だが、冷静に考えてみよう。満足な愛情が与えられたとは言えない成育環境であったのは確かだが明確な虐待と言えるような事実があったわけではない。失恋やいじめがあり、その時点で大きく性格が変わっていることは間違いないが不登校や引きこもりがあったわけではない。愛情に溢れた良好な家庭環境などむしろ少ないし、失恋やいじめもありふれたことでしかない。結局どれだけ詳細に事件に至る心理状態を探っても「人を、殺してみたかった」というおぞましい思考が生まれる理由を「特定できていない」ということなのだ。類似する事件のルポもすべて同じであり、最終的に「自分の不幸を他人のせいにして歪んだ思考を作り出した本人の性格が悪い」という結論に至るのである。これでは「責任能力がある」とされるのも無理はない。


この事件はこの殺人事件だけにとどまらず高校生の時に同級生にタリウムを飲ませ失明や体の障害に至らしめた事件や放火事件も掘り出す結果となった。2005年に静岡県で起きた母親毒殺事件と多くの共通点が見られ、高校時代の事件はこの事件を参考、模倣したのではないかと考えられている。毒物タリウムを使ったこと、薬物に詳しい「リケジョ」であったこと、小学生の頃は成績の良い普通の「いい子」であったこと、ある時点から「男のような性格」に変わっていることなど、毒を盛った相手が母親か同級生かという違いはあるもののその他の点で「酷似」していることは間違いない。

精神鑑定では「発達障害」や「アスペルガー症候群」という言葉が飛び出してくるが小学生の時に成績も良い普通の子だった、ということから考えればどちらも当らない。「心の病」なのか?と考えても「統合失調症」などの病気であれば家庭生活や学校生活を送るのは難しいだろうと誰でも思う。結論として「いじめやストレスなどで歪んだ心理状態が形成された「反社会性人格障害」、少年であれば「行為障害」と判断する以外にない。この状態が「病気なのか性格が悪いだけなのか?」「責任能力はあるのかないのか?」を判断するのが精神科医ということになるのだがその基準は曖昧で異なる見解を生むことも多い。


これまで類似した多くの事件が起きていながらなぜこのような事件が起きるのかについて精神科医は明確な答えを出せなかった。それは精神科医が担当するべき「精神病」の正体が「よくわかっていない」段階でしかない、というお粗末な精神科医療の実態にある。

多くの事件に共通する「ストレスによって別人のように性格が変わった」時点で「何が起きていたのか」を説明できていなかったのだ。

思春期における大きなストレスは前頭葉の「人格・理性・社会性・愛情」などを司り、思索・行動・言動の規範となるNMDA受容体を持つ脳細胞を破壊する。前頭葉が萎縮し脳波が爬虫類化することによって、感情を持たない「人間の知識と記憶を持った爬虫類」というモンスターが作られてしまうのだ。反社会性人格障害にこの特徴が見られることはすでに明らかになっている「事実」である。この特徴は実は「統合失調症」の特徴そのものなのだがどういうわけか精神科医はその認識を持ってこなかった。統合失調症の診断基準が前頭葉の萎縮や脳波の異常を基準とするものではなく、曖昧な主観によるものでしかない現状が原因なのだろう。症状が軽い場合は「性格が変わった」という認識しか持たれない場合も多い。その時点で適切な対処が行われなければ妄想に支配され歪んだ感情を持ったまま成長してしまう。前頭葉には成長とともに「自我」(自分という明確な認識)が形成されて人格を支配するのだが、これがいったん破壊されると夢と現実の区別がつかなくなったり、異なる人格が共存したりという普通の人間にはけして理解できない心理状態が出現してしまう。

この事件に象徴されるように「人を殺してみたかった」「残虐で猟奇的な行為を平気で行う」「人を殺しても動じることなく反省の気持ちも無い」「夢なのか現実なのかわからない」などという理解不能な感情は、人間の感情や情動を支配する前頭葉が破壊され、人格が「爬虫類」に退化することによって起きるのであり、紛れもない「病気」である。明らかな虐待でもない限り家庭環境も直接の原因とはならない。親の教育も学校の教育もこれらの事件を防ぐことはできない。厳罰に処すことも何の解決にもならない。

ストレスがこの病気を引き起こすことは間違いないが、それと同じ状態を抗不安薬(安定剤、睡眠薬)抗うつ薬、抗精神病薬が作り出す。ストレスがなぜ統合失調症を発症させるのか考えれば簡単に導かれる事実なのに精神科医は気付こうとしない。多くの事件が精神科の治療後に起きていることになぜ誰も疑問を感じなかったのだろう。この女子学生が統合失調症と診断されて治療を受けても症状は悪化していくだけである。

ストレスは誰にだってある。どうしてすべての人が統合失調症にならないのか?

統合失調症は思春期に発症しやすい。これは性ホルモンがNMDA受容体を不安定にしてしまうからだと考えられる。さらに「ストレスに弱い遺伝特性」を持つ人に発症しやすい。この遺伝特性は民族的偏りが大きくユーラシア大陸を中心としたモンゴロイド、スラブ人、アボリジニに多く存在し日本人に多く存在する。白人、黒人には少なく欧米で開発された薬がそのまま持ち込まれたことがこのような事件を多発させている。

この歪んだ心理状態は治療によって治るのか?著者は「そうは思えない」として神戸連続児童殺傷事件の犯人が手記を出版して物議を醸していることをそのよい例だとしているが、大切なことを見落としている。手記を出版したことの是非は別にしてこの少年から「おぞましい猟奇的思考」「性的サディズム」が「消えている」という事実である。この病気は治る「可能性」があるのだ。

だが、この女子学生が治るのか?という点については私も疑問に思う。なぜなら発症から時間が経ちすぎていて歪んだ人格がそのまま「成長」してしまっているということ、さらに軽い統合失調症は「治りにくい」という現実がある。神戸連続児童殺傷事件の犯人が「治った」のは医療少年院で「抗不安薬」を投与されたことによって統合失調症が「悪化するところまで悪化した」からという「奇跡」によるものだ。一度完全に悪化させてから良好な環境で生活させれば時間はかかるが「治る」可能性は高くなる。これは精神科医も言っていることなので事実なのだろうが家族ではその過程に耐えられない。

私の息子は抗不安薬を飲んで犬や猫を虐待し「殺したら面白いのに」と言うような恐ろしい「別人」になったが、それ以前もそして完全に回復した今もそんなことは間違っても言わない心優しい人間である。あの時点での息子に何の罪があると言うのだろう。いじめで自殺した人間は「被害者」と呼ばれ、いじめで気が狂った人間は「犯罪者」にされる。それが正しいこととは私には思えない。精神科医は凡人とは比べものにならない高い報酬を得ているのだから正しい知識を持ち正しい判断をしてほしいと願う。この少年たちを救うことがあなた方の仕事のはずではないか?

この本によって秋葉原事件の犯人が「精神安定剤」を使用していた事実が明らかになった。これまでのルポでは確認できなかったことだ。性格が良いとは言えないまでもそれまで発症していなかった病気を引き出したのが薬だったことがはっきりした。この犯人がストレスに弱い遺伝特性を持っていたこと、薬が統合失調症を発症させることを証明するのは難しいことではない。

ストレスと精神科の薬が「悪魔」を作りだす。そのメカニズムはすでにほぼ解明されている。必要十分な科学的根拠があり、検証することも可能である。詳細は下記を参照してほしい。

https://toshioy001.wixsite.com/tougou


 



名古屋女子大生殺害 狂気の生まれる理由

名古屋の女子大生が起こした殺人事件のおぞましさは常軌を遥かに逸している。高校の同級生にも毒を盛って障害を負わせた事実もあるというのだから言葉を失うとしか言えない。昨年起きた佐世保の高校生による殺人事件とも状況がほとんど一致するこの事件の異様さは何なのだろうと多くの人は思うだろう。

猟奇的な殺人事件を平然と行う、周到な準備の割にずさんな犯行、あいまいな動機と訳の解らない供述、後悔も反省も一切ない、しかも女子学生が・・・。

この狂気は一体どこから来るのだろう。キチガイのようでもあるが学校に通いインターネットにも精通していて、どうにも理解不能な事実がそこには存在している。

不幸な生い立ちや劣悪な成育環境が歪んだ性格を作り出す・・・心理学者や精神科医は言い古されたフレーズを口にするが「なぜそんなことが起きるのか?」を具体的に説明できた人はいない。不幸な生い立ちを持った人全員が「狂気」を持つわけではない。

このような狂気を持った「サイコパス」と呼ばれる人間が起こす猟奇的な事件は世界中に存在する。大勢の専門家が狂気の起こるメカニズムを研究しているが明確な答えはいまだ見つかっていない。

私は狂気の起こる様とそれが消えて行く過程を目の前で見た。息子に同じことが起きたのだ。11歳のあの日まで他の子よりは成長が遅いものの、陽気でやさしく狂気はどこにも存在しなかった。そしてあの日から7年がたった今現在も狂気は全く存在していない。しかし、あの日から息子は別人となり、母親の首を本気で締め、暴力をふるい、動物を虐待、刃物に興味を持って・・・。何が起きたのか、なぜ起きたのか、どうして収まったのか?精神科医は何も説明してはくれなかった。私は7年間その答えを探し続け、誰も出せなかった答えを導いた。科学的根拠に基づいたすべてのつじつまの合う答えを否定できる専門家はいないはずだ。

●狂気は統合失調症

まず初めにこの狂気は「生まれ持った性格」でもなく「親の教育」の問題でも「学校の教育」の問題でもないことをはっきりさせておこう。成育環境はもちろん重要な意味を持つが虐待と言えるようなことをしていない限り「責められるべき」点があるとは言えない。

順を追って説明し行こう。

   基本的に「ストレス」によって後天的に発生する。

この狂気はストレスが前頭葉を萎縮させてしまうことによって起きる「統合失調症」の症状である。統合失調症は一般の方が考えるものより実際にはとても範囲が広く適応障害、うつ症状、不安障害、引きこもり、不登校、発達障害、家庭内暴力、キレる、自殺など「正気を失う」症状が統合失調症の誤診、前兆現象であることを著名な精神科医が指摘、立証している。

   ストレスに弱い遺伝特性を持つ人に発症する

統合失調症はCOMT遺伝子多型など「ストレスに弱い遺伝特性」を持つ人に発症することが解っている。この遺伝特性は日本人を含むユーラシア大陸のモンゴロイド、スラブ人、イヌイットに多く存在し白人、黒人、南北アメリカのインディオにはほとんど存在せず、アボリジニは100%この遺伝特性を持っていると考えられる。

ストレスに遭うとストレス耐性が弱くなり、小さなストレスでも発症するようになる。

   ストレス時に過剰分泌される自前の麻薬・覚せい剤・麻酔薬による中毒症状

ストレス時には適応のためストレスホルモンが過剰分泌される。ストレスホルモンには睡眠抗不安作用を持つ麻薬成分、興奮作用を持つ覚せい剤成分、麻痺作用を持つ麻酔薬成分が含まれている。ストレスに弱い遺伝特性を持つ人はこれらの成分を分解する能力が低い。分解されないこれらの成分が感情・情動をコントロールするNMDA受容体の機能を低下させ、前頭葉神経細胞のアポトーシス(自殺現象)を招くことによって脳細胞が死滅し前頭葉の萎縮が起きる。間接的ではあるがすでに科学的に証明されている事実である。

   睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬、違法薬物、アルコールは統合失調症を発症・悪化させる。

麻薬や覚せい剤、が統合失調症と「酷似」した中毒症状を起こすことはすでに知られている。ストレス時と同じことが起きるのだから当然である。精神科医が処方する睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬も同じことを起こす。膨大な数の症例が存在するが、科学的に証明されているこの事実を精神科医は否定し続けてきた。そこには欧米での発症が少ないという逃げ道があったからだと思われる。薬物が引き起こす作用はストレスの比ではない。

   統合失調症は「感情の赤ん坊化」「人格のリセット」である

統合失調症の症状は記憶や知識は年齢のまま、前頭葉に記録されていた感情(人格、社会性、理性、愛情)の記憶が消失し、赤ん坊や胎児の状態に半永久的にリセットされることによって起きる。すべての症状がそれによって説明が可能である。前頭葉の脳梗塞であるこの症状は脳梗塞の後遺症「脳血管性認知症」と同じものである。脳波の赤ん坊化、前頭葉の活動レベルが赤ん坊化することが観測される。

   成長によって回復する

赤ん坊化した前頭葉は「成長」によって回復する。それには赤ん坊が育つのと同じ条件と時間が必要である。抗精神病薬は成長を阻害し回復を妨げる。



お解りいただけただろうか、「狂気」は統合失調症の症状なのだ。

バカなことを言うな、統合失調症で大学に行けるはずがないだろう、という方もいるだろうがこの病気は知識や記憶には全く影響がないから症状によってはそれが可能になるのである。記憶や知識はそのままなのに感情だけが赤ん坊化している、という状態は普通の人間には理解することさえ不可能な事実である。

しかし、発症者全員が「狂気」を持つわけではない。狂気が生まれる理由を具体的に説明していこう。

●狂気が生まれる理由

まず感情の発達をグラフで示してみよう。具体的な数値測定は不可能なのであくまでも想定である。
感情の成長
次に統合失調症発症時の感情の様子を表してみよう。段階的、あるいは一気に感情が赤ん坊や胎児の状態にまで引き戻される。これを程度別に3つの段階に分けてみよう。どちらからⅠ期と考えるべきなのか難しいのだが統合失調症の症状として軽い方からⅠ期としてみよう。
統合失調症の回復
統合失調症のレベル
 



生後1年を過ぎると感情は急激に発達して行くのだが思春期にさしかかると性ホルモンの影響を受けて発達は一時停止または後退していく。これが思春期の感情の不安定さを生み、ストレスが加わることによって引きこもりや家庭内暴力などの症状が現れる。その後は順調に発達していくが、ストレスに弱い遺伝特性を持つ人は発達が遅く、人と同じことが出来ない、コミニケーションが苦手などという現象が起き、虐待やいじめや疎外に繋がることでストレスを生み統合失調症の発症に繋がっていく可能性が高い。

・Ⅰ期  感情年齢が310歳程度に低下

発症年齢にもよるが症状は性格が変わる、わがまま、依存症、キレやすくなる、攻撃的になる、幻聴、妄想、引きこもり、不登校などであるが「狂気」と呼べるまでのものは存在しない。これは息子に起きた一度目の薬で起きた症状である。統合失調症と診断されることはない。

・Ⅱ期 感情年齢が13歳程度に低下

幻聴や妄想が顕著になり、わけのわからないものに支配され行動してしまう。これは自己認識が希薄になることによって起きる現象であるが、短期的には記憶がある。動物虐待、残虐行為、刃物や武器に異常な興味を持つという心理が生まれる。

・Ⅲ期 感情年齢が胎児期~1歳程度に低下

錯乱や解離性障害が起き、自己認識はさらに希薄となって意識下のものに支配される。ろれつが回らなかったり、不気味な表情を浮かべるようになる。「人間」以下のレベルで記憶はほとんど形成されない。



「狂気」が支配するのはⅡ期とⅢ期である。Ⅱ期は意識があり短期的には記憶も残るがⅢ期は「キチガイ」の状態で記憶は残らない。ストレスや発作によってⅢ期の状態が一時的に現れることもある。

なぜこのような症状が起きるのかは赤ん坊の成長の様子を見れば明らかになる。胎児期には明確な意識を持つことはなく自己を認識することはできない。生まれ落ちた赤ん坊が泣くだけで笑うことがないのは感情が備わっていないからである。本能に支配され母親の乳を探し眠るのみでしかないが数か月すると「表情」が表れる。これは自分を認識し、感情が芽生えるからだ。さらにさまざまな外の世界と接触していくことで明確な「自己意識」を持てるようになる。

もちろん赤ん坊ならそれで良いのだが統合失調症の場合は記憶や知識は年齢並みのものである。記憶の中には欲望や悪意に基づいた妄想の類も記録されていることが問題になる。

●反社会性人格障害

精神科医や心理学者はこれらの狂気を「反社会性人格障害」と呼び自分たちとは全く違う「悪意を持った人間」として線引きしているがそれは全くの見当違いである。人間の本性は欲望と妄想の塊なのだ。どんなに正義感を持った人格者でもでも心の奥底に潜むそれらのものを「良心」や「理性」といったもので抑え込んでいるにしか過ぎない。そのことをわからない人間が多いのだが・・・。目を閉じて奥底に潜む自分の「本性」に向き合ってみればわかるはずだ。人はやりたいことを我慢し、やりたくないことを仕方が無いと思ってしているものだ。したいことはどんなことでも許され、やりたくないことはしなくてもいいと言われたら人間はどんな行動をとるだろう。

このような事件が起きるとそういうことをしてみたいという「予備軍」がたくさんいることが明らかになる。しかし実行に移さないのは「死刑にはなりたくない」「人生が終わってしまう」「親が悲しむから」というような良心や理性があるからでしかない。人を殺すことが許された戦争時に日本人であれ敵国であれ面白半分に人を殺した人が少なくなかったことも周知の事実である。残念ながらほとんどの場合人間の内面はそういうものなのだ。

感情が退化し明確な自己意識を持てず、記憶にある狂気や妄想の支配を受ける。疎外感や被害者意識を持った人間のそれは恐ろしいものである可能性が高い。それが妄想を飛び越えて現実のものとなった時に狂気となる。欲望や妄想は事件に繋がるようなものだけとは限らず物欲、名誉欲、支配欲などによってさまざまな非人間的、非社会的心理を生み出す。根底には愛されたい、認められたい、満足したいというような渇望が存在する。

前頭葉に異常が起きることも脳波が退化することもすでにわかっているのに、統合失調症であること、ストレスに弱い遺伝特性に起きることはいまだ認められていない。

●狂気はなぜ消えるのか

それでは狂気はなぜ消滅するのか?息子の場合徐々に狂気は消え、3年で発作的なものも完全に消えた。それは感情が成長し良心や理性が育まれたからだ。通常はこの過程となるはずなのだが今回の事件も佐世保の事件も長期間狂気が継続している。この理由は二つ考えられる。一つは前頭葉を萎縮する原因が継続している、ということだ。強いストレスが継続している、あるいは睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬などが継続的に服用されている場合は狂気は継続する。もう一つはケアできなかった場合だ。Ⅱ期Ⅲ期の場合は赤ん坊を育てるような愛情を持って成長させなければならない。赤ん坊が笑うのはなぜか?安心できる環境で「愛されている」実感があるからだ。この環境を維持しなければ感情の基礎となる部分が形成されないことになる。これが良心、理性、愛情といった感情の核になるものなのだ。

幸いなことに私は何が起きているのかを認識することができたので対応できたが、多くの場合それは難しい。核が形成されなければ正常な感情はいつまでたっても形成されない。精神科医も本当に必要な事を示せる方はごくわずかで、薬を処方すれば逆効果であることに気づいている人はいない。発症から時間が経っても事件に繋がるのは必要な愛情を受けられなかった「愛着障害」の結果なのだ。無論統合失調症という状況では無くて必要な愛情を受けられなければ同じ心理状況が作られることは言うまでもない。



秋葉原事件の犯人に死刑の判決が下った。この犯人を死刑にしても次の犯罪を止めることはできない。これは本人にはどうすることも出来ない「生物」としての「ストレス適応」が生む「エラー」なのだ。どうして誰もそのことに気づこうとしないのだろう。自然発生の狂気は少ない。ほとんどが精神科の薬と違法薬物に引き起こされているものだ。それが明らかにされればこれから失われていく多くの命や人生を救うことが出来る。


詳細は下記のホームページを参照してほしい
http://toshioy001.wix.com/tougou


 


 

名古屋女子大生による殺人事件は統合失調症による狂気

また「人を殺してみたかった」という殺人事件が起きた。犯人は19歳の女子大生である。小学生の頃から人を殺してみたいと思っていた、高校の時に同級生に毒を盛った、薬品に興味を持っていた・・・この狂気は尋常のものではない。以前から凶器を用意するなど周到な計画性がある一方で事件を隠蔽することもないずさんさの目立つ犯行、「殺すのは誰でもよかった」というようなあいまいな動機、反省も後悔もなく淡々とした供述・・・すべてが佐世保で起きた事件と重なる。

幼少の頃のストレスが歪んだ性格を作り上げた、と多くの「専門家」は口にするだろう。けして間違いではないがこれは少なくとも「統合失調症」による典型的な事件である。

犯人の女子大生は「性同一性障害」だったと言われている。自分という人間の本質を自覚していく上で家族や社会とどれだけ大きなあつれきがあったかは想像に難くない。ストレスは前頭葉神経細胞を破壊し正常な感情の発達を阻害し、さらにはあるレベルまで成長したものを0歳以下の状態にリセットしてしまうプログラムが組まれている。これが「統合失調症」である。この症状は日本人に多い「ストレスに弱い遺伝特性」を持つ人に発症する。基本的にストレスが原因だが思春期、ストレス性疾患、アルコール、抗不安薬、睡眠薬、抗うつ薬、麻薬、覚せい剤などが発症率を急激に高める。これはすでに科学的に証明されている事実である。アレルギー反応のように本人にはどうする事もできない「生物」としての「適応エラー」なのだ。

知識や記憶は年齢並みなのにそれを統括する感情(人格、理性、社会性、愛情)が赤ん坊やそれ以下の状態というアンバランスが生まれる。さらに幻聴や妄想が「あり得ない」思考を作り出してしまうことによって「狂気」が生まれる。一度リセットされても赤ん坊を育てるような愛情に満ちた過程を経れば人間性が形成され「回復」するのだが、多くの場合さらなるストレスが歪みを拡大させてしまう。

少年法に守られて死刑にならないことをわかった上での犯行という方もいるが彼女にとっては死刑になろうが将来がなくなろうがそんなこと「どうでもよい」ことなのである。赤ん坊や幼児が将来のことを考えられないのと同じことでしかない。たとえ少年法を改正して死刑にしたところでこの種の事件を減らす結果にはつながらない。何が起きているのか何が「狂気」を生みだすのか、何度事件が繰り返されても精神科医も心理学者も本当のことに気づこうとしない。故意に隠蔽しているのかそれとも本当に「バカ」なのか?

今回の事件ではとりあえず精神科の関連は報道されていないので「自然発生の可能性が高い」としておこう。しかしこのような事件ではほとんどが抗不安薬(睡眠薬)や抗うつ薬の服用歴があることを申し添えておく。神戸連続児童殺傷事件のように過去の精神科通院が事件に繋がることも珍しいことではない。そこには明確な理論が存在する。

詳細は下記ホームページを参照してほしい。これはカルトでも妄想でもなく「科学的事実」である。

http://toshioy001.wix.com/tougou
それにしても少年法を無意味にしかねないネット上の暴走はいかがなものだろう。人殺しだから名前や顔写真は公開されても当然と言わんばかりの勝手な「正義」がまかり通る「野蛮さ」はこの国の未来を暗くしてしまわないだろうか。

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