・雅子様は回復しているのか?
雅子様の話題がまた週刊誌を賑わせている。
昨年のオランダ訪問で回復をアピールし、その後いくつかのイベントには顔をみせているものの肉声を聞く機会は全くなく本当に回復しているのかという疑問がわいてくる。一方で悪い噂は絶えない。これまで擁護する立場だった週刊文春も夏以降批判的な記事を載せている。天皇、皇后の「日本の良識」としての精力的な行動と比較して皇太子一家の評判はとてつもなく悪い。
なぜ雅子様は10年以上精神科医の治療を受けているはずなのに一向に良くならないのか?わがままで皇室の一員としてあるまじき行動を重ね、昼夜逆転の生活や愛子様の異常な養育ぶりなど枚挙にいとまがない不可解な行動は病気なのか、ただ性格が悪いだけなのか?様々な憶測や誹謗中傷の類がネット上を飛び交っている。
・雅子様の症状は統合失調症
雅子様が「統合失調症」なのではないかという噂がある。無論宮内庁は否定し、「そんなことはないただ性格が悪くわがままなだけ」と批判する向きも多いのだがこれは「正解」である。統合失調症の患者や家族がそう口をそろえているのだから確かである。一見、性格が悪くわがままなだけと思われがちだが、結婚してから「適応障害」を発症するまで長い時間があるにもかかわらずそのような悪いうわさが無かったという事実を思い起こしてほしい。「性格の悪さ」「わがまま」は「後天的」なものであり、「適応障害」を発症してからだということが明確である。何らかの精神疾患を発症してから「性格が変わる・悪くなる」ということは「統合失調症」以外にはあり得ない。
一般的には「キチガイ病」と思われている統合失調症であるがその症状は幅広く幻聴・幻覚などから性格が変わる・悪くなる、幼児のような思考・行動などによって社会性が失われてしまう症状を指す。精神科の診断基準はあいまいで「性格が変わる」程度は統合失調症と診断されない場合も多いが、前頭葉の萎縮や異常によって引き起こされる紛れもない「病気」である。
・適応障害は統合失調症の初期症状
函館市の精神科医多田直人氏は適応障害、引きこもり、登校拒否、うつ症状、発達障害など「別の精神疾患」とされている症状は初期の統合失調症が「誤診」されているとホームページで指摘している。MRIで前頭葉の萎縮が観測されるという臨床事例に基づいているのだから「事実」であり、それを裏付ける専門家の研究は多い。そう、雅子様の「適応障害」は統合失調症の始まりだったのだ。ということであれば、「統合失調症がストレスの多い環境の中で精神科医の治療も及ばず悪化し現在に至った」「皇太子妃が統合失調症だと認めるわけにはいかないから否定し続けている」ということになりそうだが、残念ながらそういう簡単なことではない。
・ストレスが起こす統合失調症
統合失調症は多くの場合「ストレス」によって発症する。これまでドーパミンの過剰分泌によって起きるとされてきた(ドーパミン仮説)が矛盾点が多く、そのメカニズムはよくわかっていなかった。しかし近年「NMDA受容体仮説」によって明らかにされつつある。
NMDA受容体仮説では発症の前提として「ストレスに弱い遺伝特性」を持つことが挙げられる。これはCOMT遺伝子多型というドーパミンやノルアドレナリンの合成に関連する遺伝子が不活性なタイプであり、このタイプの人間はストレスに弱く精神疾患を発症しやすい。ストレスによって理性や社会性を維持するために重要な役割を果たす前頭葉のNMDA受容体の機能が低下し、繰り返されることでストレスに対する脆弱性が増していく。さらにその症状が前頭葉神経細胞のアポトーシス(自殺現象)を招くことによって半永久的な統合失調症に移行する。詳細は多数の研究論文があるのでご参照いただきたい。COMT遺伝子多型は欧米に少なくユーラシア大陸のモンゴロイドを中心に多く分布し、日本人にも多いと私は考えている。
・愛子様は発達障害、雅子様はCOMT遺伝子多型
多田医師は発達障害も統合失調症の症状であることを指摘している。私は発達障害がCOMT遺伝子多型の幼少期の症状ではないかと考えて来た。その理由はドーパミンやノルアドレナリンの分泌不足が発達障害の症状を起こすと思われるからだ。その発症率から考えると日本人の約6%がその遺伝特性にあたると思われ地域によって偏りがあることが覗える。
雅子様がCOMT遺伝子多型であることを示す根拠が愛子様の発達障害である。愛子様は幼少期から発達障害が疑われてきたが不登校や学校での行動からもはや疑う余地はない。くれぐれも言っておくが発達障害は「障害」ではなく「個性」である。社会性が不足しているからと言って「劣っている」などというのはとんでもない誤りである。発達障害だった可能性が高くてもアインシュタインをはじめ学術的、芸術的に優れた能力を持った人は数多い。この個性は100%遺伝によるもので、雅子様からの遺伝であることは間違いないだろう。
・抗不安薬が引き起こす統合失調症
COMT遺伝子多型であったと考えられる雅子様は皇室での暮らしになじめずストレスを募らせ適応障害という初期の統合失調症を発症し、精神科医による治療が開始された。
適応障害の治療には通常「抗不安薬」が使われる。誰もが思うようにトレスによって「不安」になることが症状の原因だと精神科医も考える。理論的には不安を無くす抗不安薬を処方すれば症状は改善するはずなのだが・・・。
ストレスの影響を和らげるはずの抗不安薬にはNMDA受容体の機能を低下させる作用がある。これはアルコール依存症研究者である帝京科学大学の眞﨑敏弘教授によって明らかにされている。思春期にこの作用が強いことが著書で明らかにされているがNMDA受容体仮説によればCOMT遺伝子多型が精神疾患を発症している場合は同じことが起きる可能性が高い。つまり抗不安薬はストレスによる精神疾患には「効かない」ということであり、統合失調症を発症・悪化させるということである。これは精神科医療を根底から覆すとんでもない事実である。なぜストレスとストレスを和らげるはずの抗不安薬が同じく統合失調症を引き起こすのか?それは精神疾患の発症原因が根本的に間違っていたからで、その事実がNMDA受容体仮説によって明らかにされたということである。このことを証明するのが昨年発表された「PTSD治療方針の変更」である。
・薬が効かないことを自ら宣言する精神科医療のいいかげんさ
PTSDの治療にはこれまで「抗不安薬」が最も有効とされてきたのだが、昨年「抗不安薬は効かないので使わないように」と薬を使わないことを勧める「異例」の方針変更がなされた。製薬会社と癒着しているこの業界の人間が薬を使わないことを勧めるということは「異常事態」であって、この意味がわからない人はどうかしている。なぜ「急性ストレス障害」という名前の付いた病気に抗不安薬が効かないのか?効かないどころか統合失調症に悪化する事例が多発している事実をうやむやにして幕引きを計ろうということである。ちなみに抗うつ薬SSRI、SNRIが同じように「効かない」という理由で18歳以下へ「使わないことを勧める」注意書きが追加される。NMDA受容体は抗不安薬だけでなく抗うつ薬でも同じ反応を起こすことがわかっている。
精神科医の方々、どういう理由か知らないが精神科を擁護する方々、あなた方の心棒する精神科医療はこの程度のいいかげんなものでしかないことをよく考えるべきだ。昨日まで「効く」と豪語して金を取って処方していた薬が今日からは「効きません」と言いながら謝罪も返金もすることないし、それによって起きた副作用も認めること無い。本来なら直ちに処方を禁止すべきなのに「効かないから使わないことを勧める」とは何という愚かな行為なのだろう。これが「人」のすることなのか?私には理解できない。
・統合失調症は前頭葉の初期化によって起きる
統合失調症は前頭葉の神経細胞がアポトーシスを起こすことによって起きる。アポトーシスによって細胞が破壊されその結果として前頭葉が「萎縮」する。
前頭葉は「感情」を司る。理性、社会性、人格、愛情というような人間を人間たらしめる「感情」は経験を経て成長し、知識や記憶のようにデータ化出来るものとは全く別に前頭葉に記憶され言動、行動、思考を統括制御する。このシステムが崩壊してしまうのが「統合失調症」である。
なぜストレスが前頭葉のアポトーシスを起こし統合失調症を招くのかという根本的な理由を出せた人はまだいないが、脳や生命をストレス(生命の危機)から守るための防衛反応ではないかと考えるとつじつまが合う。つまりアポトーシスは単なる前頭葉の破壊ではなく、ウイルスに侵され正常に作動しなくなったシステムを「初期化」するような意味合いによって起きるのではないかということだ。
初期化ということは赤ん坊やそれ以下の状態にリセットされることを意味する。そう考えると統合失調症の症状がまるで子供のような、幼児のようなものである理由がよくわかる。ストレスは恐怖や嗜好などを司る大脳辺縁系にも影響を及ぼすものの大脳皮質に蓄えられた記憶や知識には全く影響しない。赤ん坊の感情が大脳辺縁系から発せられる肥大化、歪曲した欲求・欲望といった人間の「負」の部分を制御できずに正常な知識や記憶を巻き込んで異常行動や犯罪を起こしてしまうのだ。赤ん坊には理性は存在せず自分の欲求だけを表現する。善悪の判断はできず、命の意味もわからない。
・感情の成長によって回復する
統合失調症が「感情が幼児化」することによって起きることに精神科医は気が付かなかった。このことが統合失調症治療の誤りを生んだ。脳の異状で起きるのだから「治らない」と決めつけ症状を抑えることで解決しようとした。統合失調症の治療に使われる「抗精神病薬」は神経を鈍化させ異常な興奮などの陽性症状を抑える働きがあるから一時的に症状が緩和されるように見える。
しかし「感情」が「幼児化」したのであれば「育てればいい」ということになる。アポトーシスが破壊した脳は初期化され再び進化し始めるのである。赤ん坊が育って大人になるように長い時間をかけて自然に「回復」していくのだ。この事実を示すのが途上国の回復率の高さである。「治らない」とされている統合失調症が薬を買えない途上国では回復し社会に復帰する事例がとても多いのだという。このことに気付いた一部の医師が「薬を使わない」治療を実施し薬を使う治療法よりも回復率が非常に高いことを証明している。
感情の成長には親の愛情や社会との交流によって「感じ取る」ことが大切なことは誰にでもわかる。抗精神病薬はこの成長を「阻害」してしまうのである。したがっていつまでたっても「大人」になれず「回復」することはないのである。もちろんそこには赤ん坊が育つように安全安心でストレスの少ない環境が必要である。
・完全休養は必然
雅子様はストレスによって適応障害を発症したがその治療に服用させられた抗不安薬によって統合失調症に悪化した。薬の添付文書にも明記されているのだから間違いない。雅子様は結婚された頃とは全くの別人である。適応障害のうちならストレスを避けて休養すれば回復の道もあったのだが統合失調症になってしまえば回復は厳しい。
現在も薬による治療が行われている。それが抗不安薬なのか抗精神病薬なのかはわからない。しかしいずれにしても症状を悪化させるか回復を阻害するものであることは間違いない。薬を飲まずストレスを避けて静養すれば5年、10年と時間はかかるのだが間違いなく回復できるのだが誰もそのことに気が付かない。要するにもう雅子様は回復の見込みは無い、ということだ。皇太子妃としての仕事は「完全休養」するしかない。
皇太子は少なくとも雅子様が「別人」になったことには気づいている。わがままを許しているのではなく「自分が皇室に連れてきたせい」でこういう結果になったことに「責任」を感じ、誰にも理解されない雅子様と愛子様を必死で守ろうとしているだけなのだ。本来ならずっと家族だけで過ごしたいのだろうが「公務」があって歯がゆいのだろう。その気持ちが痛いほどわかるのは息子に同じことが起きたからだ。
息子に起きた副作用と回復の過程の記録、詳しい考察は下記を参照してほしい。
http://toshioy001.wix.com/tougou
愛子様がわがままで困った子供なのは皇太子夫妻が甘やかしているからだとして厳しく教育しようとする動きがあると報道されている。厳しく教育したり枠に収めようとすれば雅子様の二の舞になることは間違いない。私と同じ間違いを皇太子がしないことを願うばかりである。