東海道新幹線で22歳の男がなたを振り回すという無差別殺傷事件が起きた。奇しくも秋葉原無差別殺傷事件から10年という記事が掲載されたばかりだ。

無表情で馬乗りになりなたを振り下ろし、逮捕されても無表情で反省の様子も見られない。彼は典型的な「反社会性人格障害=サイコパス」である。しかし家族からは「どちらかといえば正義感が強く優しく親切だった」という証言がある。まじめで頭もよい普通の人間がなぜ「サイコパス」になったのか?古代からに似たような多くの事件が起きているにも拘らず精神科医や心理学者はその謎を解き明かせていない。報道には「なぜ?」という文字が飛び交う。

普通の人間にはなぜこんな事件を起こすのか全く理解できない。自殺したいのなら一人で死ねばいいし、どんなに不満があっても何の罪もない見ず知らずの人を殺すなんて・・・。残念ながら彼の脳には私たちの世界とは全く別の理解不能な世界が広がっている。彼の前頭葉が委縮し、脳波が爬虫類化していることが精密検査すればすぐにわかる。彼はもはや人間ではなく「爬虫類」にすぎないということなのだ。なぜそんなことが起きるのか?それを説明できる人間がいまだに世界中で私一人なのはどうしてなのだろう?

この事件に薬が関わっているという報道はないし、おそらくは自然発生によるものだろうがこの事件の原因はストレスによる「精神病」である。人間関係に躓き、仕事を辞めた時から彼の脳は狂い始める。

彼は頭もよくおとなしい反面「キレやすい」性格だったという同級生の証言がある。これは「ストレスに弱い遺伝特性」を持っている人の典型的な特性である。この特性を持つ方はストレスによって「シナプスの刈込」という現象が過剰に起きやすく、精神病「統合失調症」を発症しやすい。

わかりやすく説明すれば理性・社会性・人格を司る脳の「前頭葉」の回路である「シナプス」が崩壊しエラーを起こしてしまうということ。「キカイダーが悪魔の笛で良心回路が働かなくなるのと同じこと」なのだ。この事実は東大大学院などの最先端研究によって明らかにされている。

確かに顔色一つ変えず馬乗りになって人を切りつけ続けるのだから「まともとは思えない」が統合失調症は違う病気では?と思われる方も多いだろうが、統合失調症が「前頭葉の委縮によって起きる様々な症候群」であることが先進的な研究者の間では常識になりつつある。前頭葉の委縮はシナプスの刈込の「結果」であり、統合失調症の一つの症状にすぎない。

この現象はストレス時に起きる「抗不安作用」という脳の不思議なシステムが関係している。本来は「不安を和らげる」作用が過剰に働くことで、不安によって構成されている「理性・良心」を崩壊させてしまうのだ。同じ作用を起こす睡眠薬・抗不安薬・抗うつ薬など精神科の薬はこの病気を促進し「殺人鬼」を養成する。タミフルや子宮頸がんワクチンと同じように本来の体の自然な反応を促進させることが副作用を生み出す。「自然にも起きるのだから副作用ではない」というようなたわごとを言う専門家はヒトの体の仕組みを知らない「バカ」にすぎない。この関連を解明したのは私が「世界で初めて」である。詳細は本文をご参照いただきたい。

「無差別殺傷事件」は統合失調症という「病気」によって引き起こされる。残念ながら犯人にも両親にも直接の責任があるとは言えない。本人にはどうすることもできない病気なのだから。もちろんだからと言って無罪にしろというつもりはないしそれでは社会は成り立たないだろう。しかし、病気であれば防ぐこともできるし治すこともできる。次の事件を防ぐために必要なことはセキュリティの強化などではなくこの病気の解明なのだ。

「うまくいかない人生を社会のせい、他人のせいにし、自暴自棄になって起こした身勝手な犯行」という型通りのレッテルが張られ「病気ではあるが責任能力はある」という不可解な精神鑑定によって「極刑」が下されるのだろうがそれでは何も解決しない。

精神科医療の根本的な間違いはサイコパスや幼児性愛が統合失調症と同じ病気であること、それが「抗不安作用」によってもたらされること、精神科の薬がストレスホルモンと同じものにすぎないことに気づこうとしなかったあまりにも単純なミスにすぎない。

詳細は下記ホームページを参照のこと。

https://toshioy001.wixsite.com/tougou