1999年にアメリカで起きたコロンバイン高校銃乱射事件についてのテレビ番組が放送された。犯人の一人であるディランの母親が語る「真実」という予告であったがいじめによる「心の闇」が原因というお決まりの結論が出されただけで「真実」には程遠いものでしかなかった。事件から20年近く経つというのにどうして誰も真実を解明できないのだろう?

もう一人の犯人エリックのサイコパスが抗うつ薬「ルボックス」の副作用によるものではないか?という当時アメリカでは大きく報道され裁判も起き一時発売中止に追い込まれた疑いには全く触れられていない。民放で放送されるこのような事件を扱った番組では「精神科に通っていた」「薬を服用していた」「別人のように性格が変わった」というCNNなら当たり前に報道されるような事実さえ意図的に削除される。大広告主である製薬会社に配慮しての事なのだろうがこんな歪んだ事実を「真実」として市民は見せられているのだから本当のことなど明らかになろうはずもない。銃乱射事件の犯人のほとんどが精神科に通っていたこと、日本で起きている「心の闇」が原因とされる多くの不可解な猟奇的事件の犯人が精神科に通院していたことさえ知らない人が多いのが現実なのだ。「精神科に通うような頭のおかしなやつが起こした事件」と考える方も多いだろうが良く調べればそれが全くの見当違いだということがわかるはずだ。

睡眠薬・抗不安薬・抗うつ薬など精神科の薬に自殺や攻撃性が増すという副作用がある事自体は製薬会社も認めているが「科学的根拠が不明であり関連が明確に証明されているとは言えない」という現実が疑いの領域を超えられない壁となっていて発売中止に追い込まれたはずのルボックスも復活している。

事件と薬の関連を疑う人は少なくなかったがその科学的根拠を解明・立証できた人はいなかった。それは取りも直さず精神病がなぜ起きるのか「よくわかっていない」という情けない精神科医療の現実によるものだった。

しかし、2012年以降相次いで発表されている世界中の最先端研究によってこの副作用の正体が明らかにされつつある。これまでの常識を覆すその事実を精神科医も一般市民も受け入れられないだけに過ぎない。

この症状には「脳の可塑性」と「シナプスの刈込」というシステムが関係している。人間のOSである前頭葉は成長によって構成されたシナプス回路によって理性・良心・愛情・社会性など「人格」をコントロールしている。この前頭葉は可塑性、いわば「組み換え」が出来るシステムがあり「考え方が変わる」という事が起きる。これは成長における必要不可欠なバージョンアップのためのシステムであり、これをもたらすのが「シナプスの刈込」である。これは新たなシナプス回路を強化するのと同時に古い不必要なシナプス回路を「削除」するという現象である。この現象は思春期に活発となり子どもから大人へと「考え方を変えて行く」重要なシステムだ。

もちろん普通の人に当たり前に起きる分には何も問題が無い。問題は「ストレスがこの現象を過剰に起こす」という事実なのだ。シナプスの刈り込みを行うのがGABAという情報伝達物質であることを東京大学大学院が解明している。ストレス時に過剰分泌されるストレスホルモンがGABAの過剰分泌を促しシナプスの刈込が過剰に行われてしまうことが理性・社会性を失い性格が変わる「統合失調症」の原因であることを突き止めたのだ。睡眠薬・抗不安薬・抗うつ薬など精神科の薬はストレスホルモンと同じ働きをしGABAの

過剰分泌を促す、これが薬がサイコパスを作り出す原理である。

もちろん「薬で良くなっている人もいる」全員にこの現象が起きるわけではない。GABAの分泌分解に問題のある「ストレスに弱い遺伝特性」を持つ人に多発する。この遺伝特性は白人に比べ日本人にとても多く存在する。

点と点でしかなかった多くの研究を一本の糸でつなげたのは世界で私が初めてだ。私は精神病の謎をほぼ解明し精神病・サイコパスを作り出すことができる。

エリックは抗うつ薬によって「サイコパス」にされた。ディランはエリックに洗脳されたにすぎない。洗脳は強いストレスを与えてシナプスの刈込を強制的に起こしそこに新しい価値観を植え込むという「脳の可塑性」を利用した古代からある支配法であり、いじめというストレスとサイコパスエリックによる誘導が偶然同じ状況を作り出してしまったのだ。

本当の「真実」はここにある。医療による「殺人」を一刻も早く止めてほしい。

銃規制も重要だが精神科医療規制がもっと重要である。

詳細は下記を参照してほしい。
https://toshioy001.wixsite.com/tougou