仰天ニュースで「キレる女性が急増」という話題を取り上げていた。女性からのDV被が6年間で13倍に増えているというのだという。

番組ではその「心の闇」が「母親からの虐待」による心理学上の理由によるものだと結論付けていたが、行き過ぎた躾、服従、強制というような親の虐待というのは昔から変わらずあることでそれが6年で13倍になることはあり得ない。

女性はもともと生理周期によってイライラしたりという感情変化が大きく一昔前は「女性のヒステリー」という言葉があったくらいだから不安定要素は大きいのかもしれないが、それも昔から変わっているわけではない。

残念ながら私にも経験がある。普段は優しく明るい妻がキレて攻撃的になりひどい言葉や暴力をふるったりしたことが何度もある。どうしてこんなことをされなければならないのか理解に苦しんだ。今はほとんどなくなったし、あっても一時的なものだから驚くことはない。ずっと昔、結婚する前に付き合っていた女性にも暴力や脅迫を受けたことがある。若い時にはとても恐怖だった。

この二人に共通するのが「精神科の薬」である。もちろん若い頃には何も気づくことはなかったが妻の感情の変化に睡眠薬や抗不安薬など精神科の薬が関連していることを突き止め薬を止めさせたところ症状は治まったのだ。

女性の生理周期による感情の変化は卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌量の変化が原因だと言われている。私はこの変化が「発情期」によるものだと考えている。避妊手術を受けていない雌猫を飼った経験のある人はお解りだと思うが「発情期」になるとあからさまな変化が起きて困ってしまう。人間も「生物」でありその目的は「子孫繁栄」とプログラムされているから同じことが起きるのは「当たり前」であり、社会性より本能を優先し子孫繁栄につなげようとするシステムが働くということなのだ。

似たようなことが妊娠出産、子育て時にも起きる。これは子育てに適応した変化で「子連れの熊は警戒心が強く狂暴」ということと同じである。この現象が「前頭葉の萎縮」によって起きることがスペインの大学の研究によって明らかになっている。

妊娠




















この変化と同じ変化がストレス時にも起きる。ストレスが生理周期によるイライラを重症化させることは周知の事実である。ストレスは生物にとっては「生命の危機」と認識され、生命の危機を回避するためストレスホルモンが過剰分泌されることによって本能を優先させ逃避や攻撃に備えるシステムが働く。

この「社会性をダウンさせ本能を優先させる」システムは社会性を司る「前頭葉」を委縮させ機能を低下させることによって実行される。ストレス時この指令を行う物質がCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)で、このCRHが過剰分泌されると「キレる」という現象を起こす。この現象は日本人に多い「ストレスに弱い遺伝特性」を持つ人に起きやすい。つまり「キレやすい」人はストレスに弱い遺伝特性を持っている可能性が極めて高いということである。

1ストレス情報伝達































CRH受容体2型























さらにCRHが分解されるとGABAという鎮静性情報伝達物質となり催眠作用をもたらす。軽いストレスは睡眠に良いとされる理由でもある。ところが、このGABAが「前頭葉シナプスの刈込」という現象を引き起こすことが東大大学院の研究で明らかになっている。これが実は睡眠薬・抗不安薬などGABAを過剰分泌させることで効果を発揮する精神科の薬のもたらす「抗不安作用」の正体である。シナプスの過剰な刈込は理性・良心・社会性と言った前頭葉のシステムを崩壊させ「統合失調症」を引き起こすことがわかっている。精神科の薬は普通の人をキレやすく、キレやすい人をさらにキレやすく変え最終的には善悪の判断のできない統合失調症を発症させるということである。「睡眠薬によって性悪が変わる」という記事が2012年の東京新聞に掲載されている。

GABA1GABA2































1.
「ストレスに弱い遺伝特性」を持つ人はキレやすい。

 この遺伝特性を持つ人は虐待やDVを起こしやすい。テレビでの女性の母親もこの遺伝特性を持っていたと考えられ女 
 性はその特性を受け継いでいる可能性が高い。

2.この特性を持つ人は十分な愛情によって育まれないと(ストレス環境下で育つと)社会性が育ちにくい

3.女性は生理周期や妊娠出産で前頭葉の萎縮が起きやすい

4.GABAの過剰分泌を促すアルコールや睡眠薬・抗不安薬(安定剤)・抗うつ薬など精神科の薬は前頭葉の萎縮を促進しさらにキレやすくなり、キレた状態が継続しやすくなる。

5.看護師・夜の職業の方は睡眠薬を多用する
6.出産後の精神的不調を「産後うつ」と診断し抗不安薬や抗うつ薬を処方する

 

キレる女性が急増した原因は精神科の薬にある。DV加害者を調べれば簡単にわかる。「キレる老人」が増えたのも睡眠薬の影響である。

詳細は下記を参照してほしい。

https://toshioy001.wixsite.com/tougou