寝屋川で統合失調症の娘を監禁していた事件は「両親の虐待」という方向性の報道がなされていて学校はそれを防げなかったのか?という問題にすり替えられているようだ。

両親の虐待の可能性を否定するつもりはないが娘が「統合失調症」であったことと精神科に連れて行ったことは間違いない。監禁と虐待の時系列を丹念に検証しなければ真相はわからない。統合失調症発症の原因が両親にあったのか、学校にあったのか、いじめがあったのか、教師にあったのか、それは今となってはわからないだろう。いつも悲しい顔をしていた、腕にあざがあったという証言もあるがそれが両親の虐待を証明することにはならないだろうし統合失調症の原因かどうかもわからない。

仮に両親の虐待があったとしてどこまでがしつけでどこまでが虐待なのかは「相対的」な問題であり、暴力やネグレクトが確実にあったという根拠がなければ誰かが手を差し伸べるのは難しいだろう。学校も何もしなかったわけではないだろうし「そっとしておいてあげて」というには理由があるはずで「助けられなかったのか?」というのはジャーナリストの思い込みによる結果論でしかない。精神病を発症した時点で助け出し精神科の治療を受けさせても思春期における精神病・統合失調症を精神科医は治せないどころか悪化させてしまう。精神科医は精神病がなぜ起きるか「まだよくわかっていない」と言っているのだ。わからない病気を治せるはずがないし薬による治療が「悪化させる」事実にも気付こうとしない。異常行動を繰り返し暴れる子どもを親以外のいったい誰が面倒見ることができただろう。「かわいそうに」という同情心だけでこの事件を見、「たら・れば」論を繰り広げても何の解決にもならない。もしこの両親が監禁せず、この子が何の関係もない人を殺すような事件を起こしたら「そんな危険な子をなぜ外に出したのか!」とあなた方は両親を責めることだろう。むしろそんな事件をこの両親は防いだとも言えるのだ。

統合失調症を治す方法論さえ知らない精神科医療と精神病患者ケアの体制が整っていないこの国ではこの子を助けることなど不可能でしかない。

詳細は下記を参照してほしい。

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