フランスで起きた墜落事故が副操縦士によって故意に起こされたものである可能性が高くなっている。過去にうつ病で精神科への通院歴があり、最近も症状が悪化していて就業不可の診断が出されていたという報道がある。

「うつ病による自殺に巻き込まれた」と言う考え方はちょっと違っている。自殺したいならビルから飛び降りればそれでよいはずで多くの乗客を道連れにするのには別の意味がある。

パイロットが故意に旅客機を墜落させる事件は過去にも起きている。1997年にインドネシアで起きたシルクエア―機の事故である。公式には「原因不明」とされているが他に原因が考えられないこと、フライトレコーダーのスイッチが故意に切られていることなどから精神的に追いつめられていた機長が故意に墜落させた可能性が高いと言われている。少し状況は異なるが日本でも1982年羽田で日航機が着陸前に逆噴射して墜落し24人が死亡する事故が起きている。

日航機の事故では機長が幻覚や妄想を伴う「統合失調症」であったことがわかっている。精神状態に問題のあるパイロットに操縦させたことが問題なのだが、自己申告に頼らざるを得ない面もあり周囲の人間が状態を100%把握することは難しいのかもしれない。

これらの事故は「統合失調症」によるものである。多くの方はうつ病=自殺、統合失調症=キチガイ、という概念をお持ちだろうが実際は少し異なる。どちらの病気もストレスによって起きるのだが、うつ病は気持ちが落ち込みうつ状態になる症状で「死んでしまいたい」とは考えるが「死なない」状態である。「自殺」という行為そのものは発作的にする場合、正気を失った場合に起きることが多く、これは「統合失調症」の症状ということになる。自殺が統合失調症の症状?と疑問を抱かれる方も多いだろうがこれは著名な精神科医が臨床での研究を基に発表していることだから確かなことである。うつ症状と自殺未遂を起こす時の精神状態が異なるものであることは妻の様子を見ていた私にはよくわかる。

統合失調症は「キチガイ」になることだけが症状ではなく、幻聴幻覚、妄想に囚われ、物事を正しく認識・判断する能力が失われる状態を示す症名である。ストレスなどによって後天的に発症し、「性格が変わる、わけのわからぬ言動・行動、自殺、摂食障害、攻撃性、幼児性愛、反社会性人格障害」などの症状に繋がる。

人格や社会性を司る前頭葉が「萎縮」することによって起きることがわかっていて、爬虫類の脳波が観測されることも明らかになっている。つまり前頭葉が哺乳類から爬虫類へ「退化」することによって起きる「病気」なのだ。これまでなぜストレスが前頭葉を萎縮させるのかよくわかっていなかったのだが、私はその原因がストレス時に分泌される自前の「麻酔薬」「抗不安薬」「覚せい剤」による「中毒症状」であることを突き止めた。この症状は「ストレスに弱い遺伝特性」を持っている人に多発し、日本人はその割合が極端に高い。

麻薬や覚醒剤によって同じ症状が起きる原因もここにある。多少毒性は低くても麻薬や覚醒剤と同じものである精神科が処方する「抗不安薬」「睡眠薬」「抗うつ薬」が統合失調症を引き起こすのも当然の結果である。

詳細は下記を参照してほしい。

フランスでの事故は「会社や社会から阻害されている」「自分の今置かれている状況が周囲のせい」だという「被害妄想」が多数の乗客を巻き込む原因となったと考えられる。「墜落させろ」という幻聴、神の声を否定する「良心」が失われる「反社会性人格障害」の特徴である。搭乗時に薬を飲んでいた可能性も高い。ストレスを和らげるはずの薬は「ストレスに弱い遺伝特性」を持った人間に対しては逆にストレス状態を作り出してしまう。症状を悪化させ一時的に発作を起こしやすくしてしまうのだ

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