Wikipedia「覚醒剤」をご参照いただきたい。私は初めて参照して正直驚いた。これまで私が研究してきたすべての答えが凝縮されていたからである。

まず第一に下記の記述がある。

「これは脳神経系に作用して心身の働きを一時的に活性化する働きを持つ広義の向精神薬の一種で、ドーパミン作動性に作用するため、中毒症状の覚醒剤精神病は統合失調症に酷似しており・・・」

向精神薬という言葉が抗うつ薬を示すことはご存じの方も多いだろう。つまり覚醒剤と抗うつ薬は親戚のようなものだということだ。また覚醒剤の副作用として「錯乱」「意識障害」が起き通り魔などの事件に繋がっていることは旧知の事実であり、その後長期に渡って「人格障害」が残ること自体は私は知っていたし、そういう人を身近で二人見て来た。しかしその症状が「統合失調症に酷似」していると認められていることは知らなかった。

統合失調症は範囲の広い「正気を失う」病気の総称であるから統合失調症と診断されてもいいようなものだがなぜ「酷似」という言葉を使うのか?その謎には後ほど触れよう。

統合失調症にまつわる事実を整理しよう。

・ストレスによって統合失調症が発症すること(他の原因もある)

・ストレスによって発症する適応障害、不安障害、うつ病、さらには発達障害の一部(ほとんど)が統合失調症が「誤診」されている可能性が高いこと

・覚醒剤による精神病が統合失調症に酷似していること

・抗不安薬(睡眠薬)、抗うつ薬のほとんどに「統合失調症の発症・悪化」が副作用として明記されていること

・息子に起きた副作用が「錯乱」「人格障害」であり覚醒剤による症状とおなじであること


これらの事実から考えれば「抗うつ薬で性格が変わることなどありえない」と断言する精神科医の発言が「嘘八百」であることは簡単にわかるはずだ。覚醒剤と抗うつ薬は違うだろう、と思う方も多いだろうが同じ「向精神薬」であることは前述のとおりであるし、戦前戦中は実際に興奮剤、不眠剤という「薬」として使用されていた事実がある。戦後軍用のものが一般に出回り副作用や乱用が問題となって取り締まりの対象になった、というだけの話である。実際に成分の似た薬が精神科で処方されていて

「(覚醒剤の成分の一つである)メチルフェニデートの塩酸塩にあたる塩酸メチルフェニデートは、注意欠陥多動性障害 (ADHD) やナルコレプシーに対して処方される。」

という記述がある。リタリン、コンサータという商品名で処方されていて依存性が高く乱用が問題となっている。この薬は覚醒剤に近い作用があり、この薬を処方された妻が「眠らなくなった」事実を目の前で見た。一方で精神的には極端に不安定になり自殺未遂を繰り返したためあわてて服用を止めさせた経緯がある。自殺は統合失調症の一症状だという専門家がいる。覚醒剤に比べれば「弱い」ものなのかもしれないが「大差ない」薬が精神科では処方されているのである。

覚醒剤を使用した人が全員統合失調症の症状を示すわけでは無い。どういう人がどのような理由で発症するのか、何の成分がどういう働きをするのか明確な根拠を示した人はいない。したがって「薬効が弱いから発症しない」という根拠は何もないということになる。これまで私の発言は「ばかげている」「都合のいいことだけ集めて他人に責任をなすりつけようとしている」とさんざんけなされてきたが、もう誰もそんなことは言えない。専門家であればこれらの事実は承知していて「当然」のはずである。起きている副作用は「統合失調症と酷似している」にもかかわらず精神科医の99.9%がこの事実を認めないとんでもない「ヤブ医者」だということなのだ。ここにはとんでもない組織的な悪意が存在している。

興味深い記述がある。
「米国では、覚醒剤の原料になる鼻炎薬や風邪薬が薬局で手に入るため、自宅などで密造する乱用者が多いが・・・」
という部分である。タミフルの副作用で青年が自殺したりする副作用が起きていたことはご存知の方も多いだろう。この症状は「統合失調症の一症状」だという専門家がいる。その根拠がここにあるということになる。

覚醒剤の中毒精神病が「統合失調症と酷似」しているのに「統合失調症」とされないのはなぜか?それは欧米ではそのような事例が少ないからだと考えられる。つまり欧米から輸入された精神科医療の体系の中で覚醒剤による統合失調症の発症という事実はない、ということなのだ。その理由は白人、黒人、ネイティブアメリカンにはほとんど存在しない遺伝特性にある。
「ストレスに弱い遺伝特性」が存在しそれが「COMT遺伝子多型」であることが2003年に科学雑誌「サイエンス」で発表された。ドーパミンやノルアドレナリンの分泌に関連する遺伝子で、その機能が通常の半分か全く無い状態が「多型」と呼ばれる。この遺伝特性がユーラシア大陸のモンゴロイドを中心に東はアラスカやグリーンランドのイヌイット、西は東ヨーロッパのスラブ人、南は日本を含む東南アジア、オーストラリアのアボリジニまで分布していると私は考えている。この遺伝特性を持つ人はストレスはもとよりアルコール、麻薬、覚醒剤、抗不安薬、抗うつ薬などの薬によって精神疾患、統合失調症を発症する。これはストレスの反動として分泌される興奮作用をもたらす物質(ドーパミンやノルアドレナリンの前駆体L-ドーパ)アルコールや薬に含まれる抗不安物質が分解されずに脳に留まることによって前頭葉神経細胞がアポトーシス(自殺現象)を起こすためである。前頭葉の機能が破壊され知識記憶に全く問題がないまま「感情(社会性、理性、人格、愛情)」だけが幼児や赤ん坊の状態にリセットされるのである。赤ん坊の感情が知識記憶をコントロールすることが出来なくなって起きるのが「統合失調症」である。お疑いなら統合失調症患者と幼児を見比べてみるといい。この単純なことに精神科医は誰も気付いていない。

抗不安薬(睡眠薬)、抗うつ薬は非常に高い確率で「統合失調症」を発症させる。これは疑いようのない事実である。日本においてはうつ病、適応障害、不安障害、発達障害と診断される人のほとんどは初期の統合失調症であって、これらの人に薬を処方すれば100%悪化するのは当然のことである。

うつ病と診断され抗うつ薬を服用しながら自殺した方、不眠やちょっとした心の病、発達障害、PTSDで病院に行って性格が変わったり統合失調症に悪化した方、それらはすべて副作用です。そうなる明確な理由が存在します。泣き寝入りする必要はありません、声をあげてください。

息子に起きた副作用の記録と詳しい考察は下記を参照していただきたい

http://toshioy001.wix.com/tougou