精神科薬の副作用で起きている事件をネタに厳罰化を論議する愚かさ


凶悪化する少年犯罪を防止するためとして厳罰化が論議されている。憲法改悪と同じ程度の極めて野蛮でレベルの低い考え方としか思えない。

被害者の家族にとってはできることなら殺してやりたいと思う気持ちは当然であって、その気持ちに配慮すべきという主張もわからないわけではないが、なぜ「少年法」が存在するのか原点に立ち返って考えるべきだろう。

人は何故犯罪を犯すのだろう?あなたは絶対に犯罪者にならないと言い切れるのだろうか?貧しさ、憎しみ、怒り、欲望・・・社会の中にあふれる差別、疎外、いじめ、不公平、不条理、ごく恵まれた方だけがこれらの影響を受けず清廉潔白な人生を送れるが、大抵の人の心の中には「秘められた犯罪」がうごめいている。それを「理性」で抑えているに過ぎないことを多くの人が気付いていない。大人であっても犯罪者になる。捕まって刑を受けることがわかっていても犯罪に手を染めてしまう。理性の未成熟な子どもならなおさらである。そこに大人ほどの悪意は存在せず、何もかも「知らない」だけに過ぎない。しかも最近の子供は知識が肥大している割に「感情」の発達が遅れている傾向にある。そんな少年を厳罰に処したところで何がもたらされると言うのだろう。刑が重くなるから犯罪を控えようと思うのは大人だけである。子どもは犯罪の代償に刑が存在することを知識ではわかっていても心では「わかっていない」から犯罪を犯すのだ。こと少年犯罪においては厳罰化の犯罪抑止効果はゼロに等しい。「死刑になるぞ」と脅されても生きることの意味がわからない少年にとっては何の意味も持たないのだ。

被害者にとっても仇を打つという時代劇程度の感傷が何をもたらすというのだろう。失われた命は戻らないし、心の傷が癒えるわけでも無い。「あなたに被害者の気持ちがわかるのか」と言われるかも知れないが、私も息子を殺されたと同じ悲しみを背負っている。加害者を殺せば気が済むのかも知れないがそれは何も生むことはなく、加害者と同じ罪を犯すことにしかならない。それよりもせめて同じ被害者を生まない方法論が必要であって、それはけして「厳罰化」ではない。

厳罰化論は凶悪化する(と言われている)少年犯罪を受けてのことである。確かにここ最近不可解な猟奇的少年犯罪が増えている。だが、そのこと自体に疑問を感じないだろうか。

福島母親殺害事件、西鉄バスジャック事件、八戸母子殺害事件、寝屋川事件、駿君殺害事件、米の銃乱射事件・・・凶悪化している少年犯罪に数えられるこれらの事件が「精神科の治療後」に起きている事実をほとんどの人は知らない。ほとんどの場合、治療前には不登校、うつ病などではあっても凶作犯罪につながる要素は持っていなかった少年が治療後に「悪化」し事件を起こしているのはおかしすぎないか?発達障害、アスペルガー、精神障害と精神科医が判断すれば多くの人は納得してしまうのだろうし、薬の副作用によって犯罪が起きると言っても「バカバカしい」としか思わないだろう。

12歳の私の息子は二粒の「抗不安薬」によって知識記憶はそのまま「感情」だけが半永久的に「赤ん坊」になる副作用を起こした。「理性」を失った息子は欲望のまま行動した。動物を虐待し、暴力をふるい、刃物に興味を持った。善悪の知識は失っていないのに、行動にはそれが反映されなくなるのである。それまでそのようなことは一度もなかったし、脳波が赤ん坊のものとなって「憤怒失神」という赤ん坊の発作を起こすようになったのだから「事実」である。

抗不安薬や抗うつ薬など精神科薬は510%程度の高確率で前頭葉に「脳梗塞」と同じ現象を起こし、「感情」(人格、理性)だけを幼児や赤ん坊の状態に「半永久的」にリセットする。幼児の感情が正常な記憶知識をコントロールすることができなくなって凶悪事件を引き起こすのだ。信じがたいその副作用の詳細な記録とそれが犯罪に結びつく理論については下記を参照してほしい。

toshio1131.web.fc2.com
厳罰化の根拠とされる事件は「精神科薬の副作用による」ものであることは≪おとなしく目立たない少年、あるいは多少の暴力は存在しても不特定多数を標的にするような犯罪とは無縁な少年→精神科受診→性格が変わる、様子がおかしくなる→凶悪事件→初めて人を殺しても動揺しない、事件の大きさを認識できない、反省しない≫という「同じパターン」が存在していることが証明している。警察や精神科医がその不可解さに気付こうとしないだけである。

厳罰化よりも先にこの副作用を解明すべきだろう。この副作用の被害者は全国で数万人を超える数存在していが、ほとんどは「性格が悪くなった」「わがままになった」という程度で家族でさえ副作用であることを認識していない。医師や専門家にも知識が無く、マスコミが取り上げることも無い。雅子様の奇行もこの副作用が原因であることは報道されることを総合すれば一目瞭然である。起きていることが前提であれば脳波検査、PET検査、治験によって証明することは不可能ではない。効果の怪しい少年への精神科薬の投与をなくせばほとんどの凶悪犯罪が姿を消すのは間違いない。