いつまで精神科医の嘘に騙され続けるのか

精神科の治療がかかわる多くの事件の精神鑑定において広汎性発達障害やアスペルガー症候群とともに「もともと持っていた精神疾患が悪化した」という言葉が使われる。先日の米コロラド州の映画館銃乱射事件でもこの言葉が使われ、息子の担当医も「もともと持っていたものが薬によって促進された」と言った。

この言葉を聞いて多くの人は「もともと頭のおかしな人間がとうとうキチガイになった」と解釈するだろうが事実は全く違う。もともと攻撃的で性格の悪かった人間がいないわけではないが、ほとんどの犯人は「おとなしく目立たない人間だった」のであり、持っていた「精神疾患」はうつ病、恐怖症、不登校、軽度発達障害といったものでしかない。これらの精神疾患が悪化するとどうなるのか?うつ病が悪化すると何もできなくなって引きこもってしまうか自殺するだけである。恐怖症や不登校が悪化すると人に接触できなくなるだけ、軽度発達障害は悪化しない。最悪で統合失調症に移行する可能性が無いわけではないが犯人たちの症状はそれとは違う。どうだろう、当たり前に考えてこれらの疾患が悪化して猟奇的な殺人鬼になるという理屈が成り立つだろうか?しかも精神科の治療を受けてから悪化しているのだからおかしすぎる。

他に説明のしようがなく、精神科医という権威のある人間が発言することだから信じてしまうのだろうが実は非科学的極まりない理論で、自らの責任を回避するための詭弁でしかないのは明らかである。

確かに精神的に切迫しているから下手な刺激を与えれば危害をこうむる可能性はあるがそれは家族以外に向けられることは無いし、当然すぐに後悔することが可能である。

劣悪な家庭環境や人間関係が正常な感情の発達を妨げることは確かにあって長い時間をかけて歪んだ人格を形成することにはなるが、正常だった感情が環境によって短期間に幼児や赤ん坊並み退化することは解離性同一障害以外ではありえない。社会生活が可能だった成人が困難や不幸に遭遇して自暴自棄になることや別の精神疾患につながる可能性はあっても3歳や5歳としか思えないような感情の状態が固定されてしまうという状況は存在しない。

精神科医は嘘をついても誰にも疑われない。誰も真実を知らないし知ろうともしない、自分で考えようともしないから簡単に騙されてしまうのだ。

「うつ病が悪化して猟奇的殺人鬼になる」 この馬鹿げた理屈を一般市民はまだしもマスコミやジャーナリストが信じている愚かさは哀れである。


息子に起きたこの副作用の詳細は下記を参照してほしい
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