感情脳を萎縮させる薬の副作用が凶悪事件を起こす


大阪の暴走事件で脱法ハーブによる錯乱状態が原因と報道されている。

脱法ハーブとは何なのか?あまりその世界に詳しいわけではないので間違いがあるかもしれないが、ハーブとは名ばかりの違法ぎりぎりの薬物である。脱法、合法ドラッグもほぼ同じものを示す。境界にある麻薬や覚醒剤といってもいいだろう。それが一般市民が買える場所やネットでも販売されその拠点は年々増えているという。薬事法では「薬」として売ることは禁止されているので別の用途として売られているが麻薬代わりに使用される。もちろん違法ではないから取り締まられる事もないが幻覚作用があるとされ、こうして危険な副作用も起きる危険性を持っているのは間違いない。

その他にも精神科の薬が処方箋無しで出回っている。流出ルートは処方された患者が横流しするものや医師が絡んでいるものもあるらしいが国や製薬会社は追及する気がないようだ。こちらは病院でもらうのと同じ安全性が高いとされるものではある。

これらのものは覚醒剤や麻薬に比べて手に入れる事が容易で安価なことから主婦や学生にまで広まっているらしい。大きな違法性が無いことから罪悪感も抱く事はないのだろう。

ストレスから逃れたい、ハイな気分を味わいたい、快楽感にひたりたい・・・安易な気持ちで手を出してしまうハーブやドラッグ、しかしそこには大変な落とし穴がある。この程度の薬では少しハイになるくらいで副作用など無いと誰もが思っているのだろうが実際には脱法ハーブでさえ「錯乱」が起きている。錯乱は「幻覚」とは違う感情脳の急激な萎縮による脳のパニックだと私は考えている。膨大な感情記憶がグチャっとつぶされショートするのだ。それがどれだけ恐ろしいことかとても想像がつかない。萎縮は数日で元に戻り錯乱自体は収まるが一度破壊された神経細胞のネットワークは元に戻らない。つまり「錯乱」の後には感情記憶が消失し「感情」だけが幼児化する「退行」が後遺症として半永久的に残る事になる。これが麻薬や覚醒剤によって脳が破壊されるという一つの現象だと思われる。まるで別人のように乱暴でわがままでおぞましい人間が出現することになる。錯乱が起きなくても脳の萎縮や退行は起きる。その確率は十数人に一人程度の高確率である。

理性が崩壊し過去の記憶の内容によっては自殺、他殺、凶悪犯罪などを引き起こす可能性が高くなる。また、幼児化した感情は子どもが育つように愛情豊かな穏やかな環境のもとで再成長しなければ歪んだ性格が形成されることになるが、多くの場合そのことに誰も気づかず社会的に疎外されて行く。その行きつく先は見えている。もちろん成分のより強力な麻薬や覚醒剤でもこの副作用が起きるのは間違いない。専門家や精神科医は認めていないが私の息子に現実に起きた副作用である。

ほとんどの不可解な凶悪事件は精神科と関係しているが例外もある。光市母子殺害事件や秋葉原事件、埼玉千葉通り魔事件などである。これらの事件は劣悪な成育環境によって形成された人格異常とされているがどうも腑に落ちない。そういう例があることを否定するつもりはないが、彼らが「羊たちの沈黙」のような異常性格者とは異なる「大きな体と知識を持った幼児」にしか私には見えない。「心の病」を持って精神科に行き、幼児化させられた多くの凶悪犯罪者と共通した特徴を持った彼らが脱法ハーブ、違法ドラッグ、合法ドラッグを手にした可能性は極めて高いと私は考えている。人格異常がいつの段階で起きたのか、生来のものなのかよく見極める必要があるのではないだろうか。

 

息子に起きたこの副作用の詳細については下記を参照してほしい。

http://toshio1131.web.fc2.com/