一般記憶、知識には何の問題も無く「感情」だけが幼児や赤ん坊に戻る。嘘のような副作用が医学的に存在する事実。

 

 前回までの話を読んでもそんなバカなこと・・・という方が多いだろうと思われる。まるで映画かアニメに出てきそうな設定であるが、脳科学的に見ても医学的に見てもこの現象が起こることは事実であり確認されていることなのだ。

 本題に入る前に一般記憶と感情の違いについて話しておこう。

 たとえば子どもが「お母さんに抱っこしてもらって幸せな気持ちだった」と思っている事実があったとしよう。多くの人は「幸せだった」という気持ちが「お母さんに抱っこしてもらった」という事実とともに記憶されていると思っているだろう。しかし実際はだっこしてもらったという事実は一般記憶として大脳皮質に、幸せな気持ち感情記憶として大脳辺縁系に別々に記憶されているのだ。一般記憶から抱っこしてもらったという事実を思い浮かべた時に幸せだったという感情が呼び出されるということなのだ。つまり一般記憶や知識はパソコンのように事実を記録し、呼び出し、照合を行う「情報」であって、感情記憶は一日一日成長することで大人になっていく感情、情動、本能と一般記憶のコントロールを行う基本になるものなのだ。おわかりいただけだろうか。

 脳に何らかの損傷があった場合、例えば脳挫傷や脳梗塞などではその場所によって現れる症状が違う。外側の大脳皮質に損傷があった場合は言葉を理解できなくなったり話せなくなったり、部分的な記憶が抜け落ちたりする。また、運動機能の制御を行う部分もあるので半身マヒなどの症状も起こる。

 脳の中心部にある大脳辺縁系に損傷があると記憶や言語などには何の障害も無いのに異常な興奮状態になったり、欲望を抑えられなくなったり、乱暴になったりというまるで別人のようになってしまうことがあることが知られている。私の妻の伯父がまさしくその症状に見舞われたことを目の前で見た。そしてそれが息子に起こった「非可逆性退行」とそっくりの症状であることに気付いた。つまり薬によって大脳辺縁系が直接損傷を受けたということが明確になったのだ。

 例えば息子が飲んだ抗不安薬の一つバルブロ酸ナトリウム(商品名セレニカ、バルデケン、デパケン)の添付文書(病院や薬局ではけしてもらえない)に重篤な副作用として

「脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが12ヵ月で回復している」

という項目がある。これが「非可逆性退行」を意味していると思われる。つまり製薬会社も起こりうることを認めているのだ。

発症頻度は不明とある。よくよく考えてみれば理解できるが、ここに記載されている症状と息子に現れた症状、あるいは凶悪犯罪を犯した人たちの症状を結びつけられる医者はゼロに等しいだろう。福島で起きた母親殺害事件でもこの薬が使われたであろうことは間違いないのに医者は一言もその可能性には触れていない。おそらく知識すらなのだろう、もともと添付文書など読んでなどいないのだ。どんなに患者が訴えてもそんな副作用は無いと否定する医者しかいないのだからどれほど高い頻度で発症していても報告されることはない。もし、脳の萎縮が起きてこれらの症状が起きた場合1~2カ月で回復するなどということはあり得ない。脳梗塞患者がリハビリにどれだけかかるかを考えればこんないい加減な数字はあるはずもない。「少なくとも」数年レベルは必要なのだ。

うそのような副作用が「起きる」ことは間違いない事をおわかりいただけただろうか。もちろん自分が変わったことに本人は全く気がつくことは無い。

この副作用は精神科で処方される抗不安薬、抗うつ薬、向精神薬を始め、違法ドラッグ、麻薬、覚せい剤などでも「高頻度」で発症する。製薬会社が考えているよりもはるかに高頻度に発症し、広範な症状を呈する感情記憶の喪失、それが凶悪事件の根本原因であることを製薬会社は知らないのか、あるいは知っていて隠蔽しているのか。
 さらに詳しくは下記をご参照いただきたい
http://toshio1131.web.fc2.com/