精神科医が作り出す「異常性格者」

不可解な凶悪犯罪の驚愕の真相・・・悲しみの連鎖を止めたい

2014年04月

ストレスに弱い遺伝特性COMT多型に起きる性格が変わる副作用

ストレスに弱い遺伝特性COMT多型の存在

 眞先敏弘著「酒乱になる人、ならない人」を読み終えた。
 素人向けに書かれた本ではあるが、私のようなものには非常に難解で何度も読み返さなければ理解できない代物だった。
 眞先敏弘氏はアルコール依存症を専門とする国立療養所久里浜病院神経内科医長を務められた方で、私がALDH多型原因説を考えるきっかけになったレポートを書いた松井敏史氏も久里浜病院の医師だった方である。
 主なテーマは「酒乱になりやすい遺伝特性」で、アルコール(エタノール)の分解に関わる酵素にはアルコール脱水素酵素(ADH)とアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の二つがあるとのこと。アルコールが体内に入るとADHがアセトアルデヒドに分解し、さらにALDHが酢酸に分解し無害化していくというものである。このADHALDHという酵素に不活性型のものを持つ遺伝特性がモンゴロイドに多いとのこと。この酵素は対になっていて不活性型のものを2つ持つタイプ、活性型・不活性型をそれぞれ1つ持つタイプ、活性型を2つ持つタイプのそれぞれ3タイプが存在し組み合わせは9通りということになる。活性型2つを持っている人が正常、不活性型を持つ人が多型(たけい)と呼ばれる特異体質で分解能力が少ない、あるいは全く無いということになる。ADH多型は血中アルコール濃度の上昇が速い、つまり酔いが速く泥酔しやすいということになり、ALDH多型は副生物であるアセトアルデヒドを分解できないということになる。アセトアルデヒドは顔が赤くなったり気分が悪くなったり、頭痛、二日酔いなどの悪さをする毒性を持っていてこれが分解できない人は基本的に酒に弱い、あるいは酒を受け付けない「下戸」ということになる。眞先氏はALDHが正常で、ADHが不活性型2つのタイプの組み合わせが最も「酒乱」になりやすいと結論付けている。

この本にたどりついたきっかけは「酒乱=性格が変わる副作用=統合失調症」という私の仮説からである。これまでALDH多型が関係しているのではと考えてきたが、自殺が多発している国を調べていて「酒豪」の多い国と重なっていることに気付いたからである。ALDH多型は「下戸」で酒を受け付けないタイプのはずで矛盾が生じる。さらにアルコールが法律で禁止されているアボリジニはALDH多型ではなくADH多型なのだという事実もわかった。

この本では「酒乱になりやすい人」を特定しているものの、酒乱の原因そのものについては「よくわかっていない」と締めくくっている。「酒乱」とは字のごとく酒を飲んで乱れる人であるが「はめをはずす」領域を超えて性格が極端に変わったり、暴力、犯罪につながる例もあり医学的には「複雑酩酊」「病的酩酊」と呼ばれているらしい。アボリジニの飲酒が法律で禁止されているのも「酒乱」が原因であること自体は間違いない。この現象が酩酊なしで起こるのが睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬によって「性格が変わる」副作用だと考えていた私は、「振りだしに戻された」そう思ったのだが・・・。

この本には「参考まで」にということで脳の機能やストレス、アルコールの脳への影響などについての記述がある。アルコールに関連して切り離せない分野だからということだろうが、何とここにすべての答えが記されていたのだから犬も歩けば何とかである。

要点のは下記のようなもので下線部は私見である。

・エタノールの抗不安作用

エタノールが脳の活動を抑制する(鎮静作用)脳内化学物質GABAの活動を促進し、脳の活動を活発にする(興奮作用)NMDAの活動を抑制する働きがあることが記載されている。この作用は抗不安薬、睡眠薬の機序と同じものとされている。つまりエタノールには酩酊作用だけでなく抗不安・睡眠誘導作用があるということで、この段階でアルコールと抗不安薬などが脳に及ぼす影響が共通していることが分かる。酒乱=性格が変わる副作用という定義も間違っていない可能性が高い。

・COMT(catechol-O-methyltransferasc)遺伝子多型

私はストレスに弱く精神疾患を発症しやすい遺伝特性が存在する仮説を立てていて、その特性が副作用の発症と密接な関連があることを発言してきた。それがALDH多型であることは否定されたが、COMTと呼ばれる遺伝子の多型によるものであることが2003年にサイエンス誌に報告されていたということなのだ。ミシガン大学のJon-Kar Zubieta教授の論文で、脳の重要な神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンを合成する役目を果たしているといわれるこの遺伝子の多型には、やはり不活性型を2つ持つタイプと活性型、不活性型を一つづつ持つタイプ、活性型を2つ持つタイプがあってストレス耐性が違うという。不活性型を持つタイプの人間は「痛み」を感じやすく感受性が強いということなのだ。論文の要約が

http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/react-sensitivity.html

に公開されている。

この遺伝特性は日本では東北北西部(秋田、青森、山形,、新潟、岩手周辺)の白人の遺伝子が入っていると言われている肌の白い遺伝タイプをルーツとする人に多いのではないかと私は考えている。この地域が日本で一番うつ病の発症率が多く自殺率が高いのには「寒いから」などという馬鹿げたことではない理由があると考えるべきだろう。高知、宮崎なども高いので別の遺伝ルートも考えられる。この遺伝特性はADDやADHDなどの発達障害と極めて強い関連がある可能性が高く、その発症率から考えれば不活性2つのタイプは5~10%程度存在している可能性がある。世界的に見ればユーラシア大陸のモンゴロイドを中心に東はアラスカ・グリーンランドなどのイヌイット、西は東ヨーロッパのスラブ人、東南アジアやオーストラリアのアボリジニまで分布していると考えられ、日本を含め自殺率が極めて高い国が並んでいる。西ヨーロッパを中心とした純粋なコーカソイド、アフリカ大陸を中心としたネグロイド、アメリカインディアンにはほとんど存在しないと思われる。どういうわけか「酒乱になりやすい遺伝特性」と分布が重なるように思えるから何らかの関連があるのかもしれない。

この遺伝特性を持つ人はストレスに弱く精神疾患を発症しやすいということになる。それはストレスによって生じる特定の化学物質を分解できないからだと考えられる。

・胎児アルコール症候群 子供が飲酒してはいけない理由

赤ちゃんにとってエタノールが如何に有害であるかという項目の中で実験例が紹介されている。生後7日目のラットにエタノールを投与したところ、前脳(将来大脳になる部分)の多数の神経細胞(一匹当たり平均約1000万個)がアポトーシス(神経細胞の自殺)を起こしていたというデータが2000年の「サイエンス誌」に掲載された。これはエタノールの毒性によるものでエタノールがNMDA受容体の働きを阻害することと関連しているらしい。特に神経細胞がシナプスを形成して脳のネットワークを作っていこうとしている胎児期にこの作用が起こりやすいとされている。  

シナプスを形成する活動が盛んな思春期にもこの作用が起こることが指摘されていて未成年者のアルコール依存症(ヤングアルコホリック)の特徴の中で人格障害、うつ病、不安障害などの精神障害が多く、特に女性のヤングアルコホリックは70%に摂食障害、中でも過食症を併発しているとのこと。これらの症状がストレスによって起こる精神疾患と同じものであることがよくわかる。



お分かりいただけるだろうか。ストレスに弱い遺伝特性に生じる精神疾患の特徴がアルコールによって生じるヤングアルコホリックの特徴と同じであること、さらに「複雑酩酊」「病的酩酊」も酩酊状態を除けば同じものであることアルコールと抗不安薬、睡眠薬のGABA、NMDAに対する効果が同じであること神経細胞のアポトーシスがこれらの症状を起こすと考えればつじつまが合うということである。どういうわけか眞先氏はこれらの明確な点を記載しながらそれを線で結ぼうとしていないのが不思議である。

すなわちCOMT多型の人間はたとえ大人であってもストレスや抗不安作用を持つ物質(アルコール、睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬、麻薬、覚醒剤)が多量の神経細胞のアポトーシスを起こし、一時的、あるいは半永久的に前頭葉の機能が低下するということである。このアポトーシスでは記憶知識や言語・運動機能などの異常は見られないことから「人格、理性」を司る前頭葉に限定して起こると考えられる。

この現象は原始的な生存本能に由来するものと私は考えている。ストレスを生命の危機と感じた脳が危機を回避するため社会性、理性、愛情などの「感情の記憶」をシャットダウンし、防衛、攻撃態勢をとるシステムなのではないか?つまり「感情の記憶」が幼児や赤ん坊の状態にリセットされることによってこれらの症状が起きると考えればすべての症状のつじつまが合う。すなわちこれは正気を失って別の人格に支配される「一種の統合失調症」であり、ストレスが原因で発症する統合失調症も同じ理屈で起きると考えるべきである。本来ストレスによって引き起こされる現象がアルコールや抗不安作用を持つ物質でも起きるということなのだ。

神経細胞のアポトーシスに関する記述で「エタノールは成人の脳にある成熟した細胞を殺す作用は比較的弱いのですが・・・」という文がある。比較的弱いということは「若干は起こる」ということになる。この若干起きるアポトーシスがストレスの「感情記憶」を消し去ることで抗不安効果をもたらすのではないか?これがCOMT多型以外の人間に対する抗不安薬の機序なのではないかと私は考えている。

結論としてCOMT多型の人間に対しては睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬は「人格を破壊する劇薬」ということになる。この症状は理性、社会性、人格、愛情を奪い去り、性格を変え、自殺、興奮、暴力、犯罪、統合失調症を引き起こす。日本における精神疾患の患者はうつ病も含めCOMT多型の人間が前頭葉の神経細胞アポトーシスによって引き起こされた「統合失調症」が大半であって欧米における「うつ病」と同じものはごくわずかということだ。精神科医は欧米からそのまま持ち込んだ「絶対にしてはいけない」治療を100年以上何の疑問も抱かずに続けてきたことになる。COMT多型でない人間でも思春期などは危険だということは、「発達障害が薬で治ります」と宣伝し続けてきた製薬会社と精神科医の姿勢は「とんでもない間違い」であって、どれだけの人生を奪ってきたことだろうか。

確かにこの事実は発表されてまだ日が浅いから知らなくても仕方ないが、目の前でこの副作用が起きるのを見ながら、多くの患者が副作用であることを訴えていながら「もともとの精神疾患が悪化した」と言ってはばからなかった精神科医を私は同じ人間とは思えない。日本だけでもこの副作用によって年間1万人が自殺し、多くの人間の人生が奪われている。何の罪も無い人間を不可解な凶悪犯罪に駆り立て何の罪も無い人の命を奪っていく。これは戦争・紛争を除けば最大の「犯罪」である。

息子に起きたこの副作用の記録と考察は下記を参照してほしい(一部未更新)
 

http://toshioy001.wix.com/tougou


 

うつ病による自殺は100%副作用です



先にうつ病による自殺は統合失調症の悪化が原因で抗うつ薬、抗不安薬の副作用であることを書いた。「そういう例もあるかもしれないがうちの場合は違うだろう」と思っている方も多いと思うが結論から言うと100%が副作用によるものである。

警察庁の統計によると日本の一年間の自殺者は約3万人でそのうち原因がうつ病と統合失調症によるものを合わせると約1万人で実に3分の1を占める。ここで注意しなければならないのはうつ病、統合失調症とされるには精神科の診断が前提となること、つまり精神科の治療を受けながら年間1万人が自殺しているということなのだ。(この数字は役人によって都合よく操作されていて実際の数字は数倍という噂もある)

もちろん精神科の治療を受けずにいたらそのまま悪化して自殺してしまうということもあるだろうが、それと「治療を受けながら自殺する」ということは全く次元の違う問題である。精神科の治療を受け抗うつ薬や抗不安薬を処方されれば症状が「改善する」か「悪化するか」の二者択一であって「効かない」ということはほとんどない。改善する確率は「本来のうつ病患者」のみで10%程度と言われ、統合失調症が誤診されているその他の症例は「悪化」しそのうち多くの人が自殺する。薬が効かず自然に悪化するということはまずあり得ない。それには明確な理由が存在する。

実に年間1万人が「殺されている」。戦争以外でこんなことがあるだろうか。このとんでもないスキャンダル、いや犯罪を誰も追及してこなかったこと自体驚きである。

日本の自殺率は先進国の中で異常に高いと言われている。不景気、暮らしにくさなど社会的背景や国民性が原因ではないかと言われているがどうも合点がいかない。人口10万人当たりの世界的な自殺率ランキングは次のようになっている。

1 グリーンランド 45.0

2 リトアニア 31.5

3 大韓民国 28.1 

4 カザフスタン 26.9 

5 ガイアナ 26.4

6 ベラルーシ 25.3

7 ロシア 23.5 

8 ウクライナ 22.6 

9 中華人民共和国 22.23

10 スロベニア 21.8 

11 ハンガリー 21.7

12 日本 21.7 

13 スリランカ 21.6 

14 ラトビア 19.9 

15 セルビア・モンテネグロ 19.5

16 フィンランド 18.8

17 ベルギー 18.2 

18 クロアチア 18.0 2006

19 スイス 17.5

20 モルドバ 17.4

出典 国の自殺率順リスト - Wikipedia(統計年は同一ではない、東南アジアやアフリカの統計は含まれていない)

全体的に見れば旧社会主義国ならびにカザフスタンや韓国における自殺率が高く、ラテンアメリカ諸国や自殺が宗教的に禁じられているイスラム諸国では自殺率が統計上低い傾向がある。また、国として見れば自殺率が低い国であっても、地域別や民族別に見ると隔たりがある場合もあり、カナダでは平均の自殺率は10万人あたり12人程度だが、先住民のイヌイットに限れば10万人あたり135人と、カナダ全体の11倍を超えておりグリーンランドやリトアニアを抜き1位ということになる。分布図を見ると西ヨーロッパを除くユーラシア大陸から北アメリカ大陸の北部にかけて高確率地域が広がっており民族的、遺伝的要素が要因であることが覗われる。また、医療水準はほぼ高い地域であり精神科医の診断によってうつ病が多いことが明確となっており、抗うつ薬、抗不安薬の投薬ももちろん行われている。

日本も順位は高いがこの資料では韓国や中国は日本を超えている。イヌイットが高いことを考えればこれまで私が主張してきた「モンゴロイドの遺伝的特徴が関係している」ということもできそうだが旧社会主義国が高いことの理由付けができない。ソ連崩壊後の社会的不安が原因だという方もいるがそんなことでは説明できない。さらにこれらの地域に多いスラブ人と呼ばれる民族は白人(コーカソイド)であり、その中でもアルコールに強いことが有名な民族である。アセトアルデヒド脱水素酵素欠損症との関連も間違っていたのではないかと考えるようになった。

疑問を感じて調べを進めると日本人のアセトアルデヒド脱水素酵素欠損症(ALDH多型)とアボリジニのALDH多型はタイプが違うことがわかってきた。日本人の場合このタイプの方はお酒に弱い、飲めないということになるがアボリジニの場合は「飲めない」わけではなく「酒癖」が悪いということなのだ。これにはALDHだけでなくアルコール脱水素酵素ADHが関係していて、この組み合わせによって「酒癖の悪いタイプ」が出来てしまうのだという。着目点は間違っていなかったのだが難しすぎて理解できていなかったようだ。「酒乱」と呼ばれる方はもちろんお酒が飲めないわけではなく、私も周りにいるストレスに弱いタイプの方もお酒に弱いわけではない。薄々感じていた矛盾が解決されたことになる。

自殺=統合失調症=性格が変わる=酒乱という図式が成り立つと私は考えていて同じ遺伝特性が関係している可能性が高い。

真先敏弘著 「酒乱になる人、ならない人」(新潮新書)   によると

 酒乱にはADHとALDHが関係していることは間違いないとのこと。ただしALDH多型の人は体がお酒を受け付けないので非常に酒乱にはなりにくいという。

 まともに研究されたことのない分野なので明確に理由付けができる段階でなないらしいが、アルコール脱水素酵素多型の中でADH2*2と呼ばれる酵素を2つ持っている人は酒乱に近い飲み方をし、酒量はかなりいける酒豪タイプということなのだ。ADH2*1という酵素タイプの人間はおとなしい飲み方をするのだが依存症になりやすい。

酒に弱いタイプがストレスに弱く精神疾患になりやすい、うつ病や自殺とも関連している、という私の考え方は間違っていた。研究不足を深くお詫びする次第です。
ストレスに弱い遺伝特性はCOMT遺伝子多型というタイプであることが同じ本の中に記載してある。これは2003年にサイエンスに掲載された論文で私の妄想ではないので間違ってはいないだろう。この遺伝特性が多い地域ではうつ病(ほとんどが前頭葉の萎縮による初期の統合失調症を誤診されている)が多発、抗うつ薬や抗不安薬を飲んで「統合失調症」が悪化し自殺していくのである。統合失調症と診断されても抗うつ薬や抗不安薬が処方されている例も多く抗精神病薬にも脳を萎縮させるものがあるとも言われている。
日本で一番自殺率が高いのは新潟、山形、秋田、青森、岩手にかけての地域である。この地域には白人の遺伝子を受け継いだ色白の方が多いと言われていて、妻やその父親の家系はそのタイプだと思われる。高知や宮崎も自殺率が高いので別の遺伝ルートも考えられる。

息子に起きたこの副作用の記録と考察は下記を参照してほしい(一部未更新)

うつ病による自殺は100%抗うつ薬、抗不安薬の副作用です

http://toshioy001.wix.com/tougou

智恵子抄の驚愕の真実

高村智恵子、芥川龍之介、太宰治・・・連続した芸術家の自殺は偶然か?

詩人高村光太郎の詩集「智恵子抄」で有名な妻智恵子は、1886年福島の酒蔵に生まれた。日本女子大学に進み洋画家を目指し、1911年には雑誌「青鞜」表紙絵を描いた。若き女性芸術家として注目される中、高村光太郎と出会い結婚する。結婚後は貧しい生活の中で創作活動を続けていたが、実家の没落、病気などが原因で統合失調症となり、1931年に睡眠薬「アダリン」を大量に服用し自殺未遂。幸い命は取り留めたものの統合失調症が悪化しゼームス坂病院に入院、病室で多数の紙絵を生み出したが1938年肺結核によって死去した。

智恵子抄は結婚する前から死後まで30年に渡る光太郎の智恵子への愛を綴った名作として知られ、ひたむきで純粋な「愛」の象徴として人気を集め映画化もされた。私も若い頃その美しい愛の姿に心打たれ憧れた。しかし年を重ねるにつれ光太郎の愛が奔放で自分勝手なエゴイズムでしかなかった事に気づくようになった。智恵子が精神を病んだきっかけも実家の没落でも、芸術的行き詰まりでも何でもなく、光太郎が智恵子の愛と心を理解しようとせず自分の愛だけを押し付けたからにすぎなかったということも。

更に年を重ねた現在、智恵子の統合失調症の発症と自殺未遂、その後の統合失調症の悪化に新たな疑問を持つようになった。

自殺未遂を起こした智恵子と同じ世代を生きた作家芥川龍之介と太宰治はともに自殺している。この3人に共通するのが睡眠薬「アダリン」の服用である。(他の睡眠薬だったという説もある)名探偵ホームズならこの段階で疑問を持たなければならない。

いやいや天才と狂気は紙一重と言うのだから別におかしくも無いだろう。誰もがそう解釈し一つの時代を彩った文化人の死を納得した。しかし睡眠薬の服用だけではなく統合失調症だったことまでもが一緒なのだから事はそう簡単ではない。太宰治は境界性人格障害だったという説もあるが広義では統合失調症の範疇である。

統合失調症は記憶や知識には全く問題がないのに幻想や幻聴、妄想に行動が支配されてしまう病気である。理性や社会性が欠如し反社会的な行動や理解不能な行動、言動が出現する。

統合失調症の発症とアダリンの服用がどういう時期関係にあるかが重要だ。少なくとも智恵子の場合は智恵子の場合はアダリンを服用するようになってから「統合失調症の兆候」が表れている。自殺未遂の前の年に光太郎の母親に「死にたい」とこぼすようになったとされている。これは現代では「うつ病」の症状にも思えるが実際に自殺してしまうような場合は統合失調症と思って間違いない。自殺は統合失調症の一つの症状ということを論理的に解説している医師がいて信憑性がある。

アダリンについては調べようがないが現在一般に用いられているベンゾジアゼピン系と呼ばれる睡眠薬には統合失調症の発症・悪化が「重篤な副作用」の一つとして添付文書に記されている。

統合失調症は自然にも発生し「ストレス」がその主な原因とされている。不眠というのは多くの場合ストレスによるものだから睡眠薬を服用している人間が統合失調症を発症することは不思議でない気もするのだが・・・。

私の息子は12歳の時にストレスによって精神疾患を発症した。失神発作や意識障害という「統合失調症の兆候」が表れその治療に「抗不安薬」を処方された。一粒飲んだ翌日から性格が変わりおかしな行動や言動が表れた。前日までの症状とは全く別のものであり数週間たっても治らなかった。発作は収まらず別の抗不安薬を飲ませた所、錯乱を起こしその後解離性障害や感情だけが半永久的に赤ん坊の状態となる「退行」状態となり同じ記憶と知識を持った「別人」になった。これはすべて薬を飲んで起きたことは家族3人が目の前で見ていたにもかかわらずいくら訴えても精神科医は副作用であることを認めなかった。

それ以前から妻はうつ病と診断されてから抗うつ薬と睡眠薬が処方されていた。薬を飲むとおかしな行動や言動があることが気になっていた。自殺未遂も何度か起こした。息子の事があってから薬が怖くなり抗うつ薬は早い時期に止めさせたが睡眠薬だけはしばらく服用していた。服用直後にはおかしな行動や言動が見られ日常的に精神が不安定な状態が続いたのでもしやと思いすべての薬を止めさせたところ数週間後には健康な状態を取り戻したのである。すべてはうつ病のせいではなく「薬の副作用」のだ。

息子と妻の症状が程度の差こそあれ「統合失調症」であり、抗不安薬と睡眠薬が同じものであることを後に知った。同じことが前述の3人に起こっていたことは疑う余地がない。この副作用は実に80年以上放置されていたのだ。この事実にはあきれるほかない。

睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬は統合失調症を発症しやすい「アセトアルデヒド脱水素酵素欠損症」の遺伝特性を持つモンゴロイドにのみ高確率で前頭葉を萎縮破壊する副作用を起こす。統合失調症を発症・悪化させ自殺、凶悪犯罪を誘発する。この事実は検証によって立証が可能である。誰もそれを試みようとしなかっただけなのだ。抗不安薬や抗うつ薬によって「性格が変わった」事例が膨大な数存在する。2012年に東京新聞が「睡眠薬が性格を変える」記事を掲載し、2013年スウェーデンの大学が「抗不安薬が魚の性格を変える」研究を発表した。さらに2013年にはPTSDが統合失調症に悪化する例が後を絶たないため学会が「抗不安薬」の使用を控えるよう通達を出す珍事まで起きた。

睡眠薬自殺が統合失調症を急激に悪化させ「性格を変える」ことには多くの症例がある。全日空ハイジャック事件の犯人、音羽幼稚園幼児殺害事件の犯人、逗子市ストーカー殺人事件の犯人など自殺未遂後犯罪者になったり、過食症になったりしているのも事実である。

それなのにこの事実が認められなかったのはCOMT多型との関連に誰も気付かなかったからである。モンゴロイドの一部とアボリジニ、一部のコーカソイドにのみ存在する遺伝特性でストレスに弱く精神疾患を発症しやすい。この特性を持つ人には抗不安作用を持つ薬は統合失調症を引き起こす劇薬となる。この作用には生物が太古から持っている防衛本能に関係すると思われる。

これは私の主観のレベルでしかないがこのタイプの人間は芸術的資質を持っている人が多いと考えている。智恵子の弟は家業を嫌い放蕩を続けた結果実家は没落した。仕事を出来ずに放蕩するのも一つのこのタイプの典型だと思われ、間違いなく智恵子の家系にはこの遺伝特性が存在する。そう考えるとつじつまが合う。統合失調症の症状が感情の幼児化であることは智恵子抄にとてもよく表現されている。
睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬はとても高い確率で一時的・半永久的に統合失調症を発症・悪化させ、性格が変わる・自殺・わがまま・理性の欠如・感情の幼児化・反社会的な行動・暴力・犯罪といった症状を引き起こす。これは立証が可能な事実であり、妄想などではない。
息子に起きた副作用の記録と詳しい解説は下記を参照してほしい。

http://toshioy001.wix.com/tougou

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