精神科医が作り出す「異常性格者」

不可解な凶悪犯罪の驚愕の真相・・・悲しみの連鎖を止めたい

2014年03月

統合失調症と犯罪 薬物、抗不安薬、抗うつ薬が統合失調症を引き起こす


「強きを助け弱きをくじく」ことで有名な週刊誌に柏市通り魔事件の犯人が「統合失調症」だという記事が掲載された。週刊誌がこの手の事件を「病気」だと認めることは珍しい。もっとも、それで「無罪」にするなどとんでもないというような内容であることは間違いないだろうが。

「意味不明な発言をしていて警察は責任能力の有無について慎重に調べている」という文章を最近よく目にする。柏市の事件を始め、アンネの日記事件、黒子のバスケ脅迫事件、札幌幼女誘拐事件、山口連続放火殺害事件・・・。この文章の意味は「頭がおかしい」「キチガイ」(差別用語ではあるが一般市民の認識はこの言葉の方が正しいのであえて使わせていただく)の可能性が高いということだ。この状態は精神病であり病名は「統合失調症」である。最近起きたベビーシッター幼児殺害事件もそういう見方をすれば合点がいく。

ところが精神鑑定では「統合失調症」という結果が出ることは少ない。その大きな理由は週刊誌が危惧するように「無罪」になるからである。被害者が死亡しているような事件では有罪にしなければ世論が収まらないから検察側に有利な診断をする精神鑑定が求められることになり「統合失調症」の人間が裁判で「有罪」とされていく。

統合失調症は以前は「精神分裂病」と呼ばれた精神疾患で「まともなものの考え方ができない」病気である。後天的なものであって、いわゆる「知恵遅れ」ではなく知識記憶はある程度まともだが、幻覚、幻聴、妄想に支配され理解不能な言動や行動が表れるというものである。

統合失調症による犯罪の特徴は、計画的で犯行時の記憶はしっかりしているが、動機があいまいなのはもちろん、計画がずさんで一貫性がなく、多くの証拠を残し、捕まるように誘導さえする。逮捕されても意味不明で妄想のような話をし、初めて人を殺しても罪の意識を感じることもなく、薄笑いを浮かべ反省も後悔も謝罪もない、というようなものだ。

刑罰の意味は本人に罪を認識させ後悔と反省を促す意味と、一般市民に対し「犯罪を犯すとこういう刑が与えられますからやらないでくださいね」という犯罪抑止の意味があるが、統合失調症の犯人に対してはどちらも全く意味をなさない。ただ世論が納得しないから、被害者の気持ちを考えたら、という理由で「有罪」にされていくのである。

「統合失調症」は100人に1人程度が発症する病気と言われている。特に珍しい病気ではなくあなたの周りにも必ずいるということである。「殺人鬼」になるような人間が近くにいると考えれば怖くなるだろうがもちろん「統合失調症」がすぐに「犯罪」に結びつくわけではないのでくれぐれも誤解の無いように。

範囲の広い病気で、その診断基準はかなりあいまいである。「心の病」を扱うクリニックが乱立し知識そのものを持たない精神科医が増えている現実もあり、正確な診断が下されず別の病名をつけられることも多い。

統合失調症がどのような病気であるかわかりやすく解説してみよう。

ネット上の解説では〈幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患です。それに伴って、人々と交流しながら家庭や社会で生活を営む機能が障害を受け(生活の障害)、「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ことを自分で振り返って考えることが難しくなりやすい(病識の障害)、という特徴を併せもっています〉〈実年齢とはかけ離れた感情の状態となり、幻覚、幻聴や妄想、わけのわからない言動や行動が出現する〉という風に表現されている。

脳機能の障害やストレスが原因とされ、脳内化学物質ドーパミンの分泌異常によって引き起こされるというのが定説となっていたが、最近では前頭葉の萎縮が原因だとする専門家もいる。要するにまだ「よくわかっていない」病気なのである。

うつ病の原因は長い間「脳内化学物質セロトニンの分泌異常によって起きる」とされてきたが異論を唱える専門家も多い。要するにセロトニンの分泌異常は原因ではなく結果ではないかということだ。
この間違いと同じことが統合失調症にも当てはまると考えるべきだろう。すべてとは言い切れないが少なくともストレスによって起きる統合失調症の症状はドーパミンの異常では説明できないものが多い。
幻聴、幻覚と言われると?ということになってしまうが、明確な幻聴幻覚が認められる場合は少ないのでその事に目を奪われると病気の正体がつかめなくなる。

わかりやすく解説してみよう。

人の情動行動はおおむね次のような図式で成り立っている。

〈通常の情動行動〉

経験による判断基準    記憶・知識

 (感情の記憶)

↑↓          ↑↓

本能・欲望・欲求 → 理性・社会性・愛情 → 言動・行動

(大脳辺縁系)       (前頭葉)         (大脳)



この図式が統合失調症の場合はこのようになる

〈統合失調症の情動行動〉                  記憶・知識  

              ↑↓

本能・欲望・欲求 → → → → → → → 言動・行動

(大脳辺縁系)       (前頭葉)         (大脳)


例えば上司に理不尽な注意を受けた時に心の中で「いつか殺してやる」と思ったとしよう。もちろんたいていの場合それは行動に移される事はない。それは「殺せば殺人犯として捕まって人生が終わってしまう」「上司にも家族がいる」「理解のある面もあるじゃないか」「そんなこと自分にできるはずもない」というような「理性」が働くからである。もっと身近な「おいしいものをお腹いっぱい食べたい」という欲求を考えてみよう。もし欲求のまま行動していたら「太ってしまう」「お金がかかる」「体に良くない」とほとんどの人は考えるものなのだが誘惑に勝てない一部の人は肥満症になってしまう。これも病的な場合は一種の統合失調症でストレスによって引き起こされる拒食症や過食症といった症状も無論「統合失調症」ということになる。

要するに人間関係や経験を通して学ぶ理性や社会性、愛情などの「感情の記憶」が欠け落ちてしまうことによって起きる症状なのである。(病気の範囲が広いのですべてが当てはまるわけではない)

先にも述べたように後天的なものであってストレスによって発症する。思春期や青年期に多く発症する事が知られていてうつ病と同じような病気と思われていた引きこもり、不登校、適応障害、不安障害、強迫性障害、家庭内暴力などのほとんどが「統合失調症」であることは意外と知られていないし、精神科医さえ知らない「事実」である。

D-04



















図引用 思春期の統合失調症とは?
㈱ヘルスクリニック

 http://www.health.ne.jp/library/schizophrenia/index.html


さて、柏市の事件では薬物によって「統合失調症」が発症したことは間違いない。もともと性格が悪かったことも否めないがそれもストレスによる「統合失調症」であって、薬物によって極端に「悪化」したと考えるべきだろう。薬物を服用しても全員が「統合失調症」になるわけではない。統合失調症になる人ならない人の違いはどこにあるのだろう?このことについて研究した人はいない。この点が明確にならない限り「薬物を薄めたもの」ともいえる「抗不安薬」「抗うつ薬」が統合失調症を発症、悪化させることを否定できないではないか。添付文書に「統合失調症の発症、悪化」が間違いなく記載されているのだから間違いない。

ここまで因果関係がはっきりしているのに誰もこの事に触れようとしない。統合失調症と診断されれば「抗精神病薬」が処方されるがまともに診断できないヤブ医者は「抗不安薬」や「抗うつ薬」を処方する。かくして「人工の統合失調症患者」が作られて行く。それなのに「性格の変わる副作用など存在しない」「もともとの精神疾患が悪化した」などと平気な顔をして言っているのだからあきれるよりほかない。この病気について知識を持たないジャーナリストも精神科医の言う事を疑わない。Y新聞の記者は「統合失調症は一生治らないからあなたの言う事は間違っている」と平気で言った。医療担当の記者がこの程度の知識ではこの事実が明らかにされないのも当然としか言いようがない。

統合失調症の発症はストレスホルモンの過剰分泌によってもたらされる何らかの二次生成物が前頭葉を萎縮破壊することによって起きると考えられる。モンゴロイドの一部とコーカソイドの一部、アボリジニにのみ存在するCOMT多型という遺伝特性が発症の鍵を握っている。

この病気によって犯罪を犯した者に必要なのは刑罰ではなく「正しい」医療である。ストレスの無い環境で社会性を学べば多くはまともな人間に戻る事が可能なのである。無罪にして社会に戻す必要はないが刑罰を与えても全く意味がない。刑罰が必要なのは多くの犯罪者を作り出している精神科医療である。

息子に起きたこの副作用の記録と考察は下記を参照してほしい

http://toshioy001.wix.com/tougou




 


 


 

柏市通り魔事件 薬物使用が脳を半永久的に破壊する

千葉県柏市の連続通り魔事件で、逮捕された無職の容疑者(24)の不可解な言動、行動が話題になっている。曖昧な動機、つじつまの合わない行動、不可解な言動・・・。ネット上に残されたおぞましい主義主張。残念ながらとてもまともとは思えない。「頭がおかしい」「キチガイ」としか思えないがそうなれば「責任能力がない」ということになってしまう。人一人が死んでいるのだからそんなこと世間が許すはずが無いし、おかしいとは思っても「言葉が通じないほど」ではないし「心神耗弱」も考えられない、と考えるのは世間も精神科医も大して変わらない。もっともらしい病名をつけながら「責任能力はある」という結論は目に見えている。

 確かに自分の意思で犯行を企て実行に移し、さも目撃者のようにふるまい逮捕された時には「チェックメイト」とつぶやくなど推理小説に出てきそうな凶悪犯そのもので刑罰に処さない理由は見つからない。精神科に通院していたという報道も無い。

どこまで本当なのかはわからないがネット上に生い立ちなどが書き込まれている。複雑な家庭環境の中で歪んだ性格が作られていった様子、学校でも孤立し中学はほとんど行かず、動物虐待や武器への執着、少年院にも2度入ったこと、薬物の使用歴なども綴られている。知識や言語能力に関しては何の問題も感じられず「性格が悪い」ことが如実に窺える。この悪い性格に加えて、「仕事もしない」「社会的に孤立している」などという不満を社会に対する「復讐」という形でぶつける、このような事件の特徴的な側面が浮かび上がってくる。しかし、この症状が「性格」の問題ではなく「脳の病気」であることを専門家であるはずの精神科医ですら知らない。

この犯人は幼い頃から「ストレス」によって正常な「感情の発達」ができなかった。もちろんストレスがあってもすべての人間が歪んだ性格に育つわけでは無い。そこにはストレスに対する耐性という遺伝特性が関係している。ストレスを感じるとストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールという物質が過剰に分泌され前頭葉や大脳辺縁系といった「感情」に関連する脳の部位を破壊することが知られていて、うつ病やさまざまな精神疾患の原因とされている。幼い時期に過剰なストレスにさらされるとこれらの脳の正常な発達が阻害され「幼児のままの感情」と年齢並みの「知識」が同居するちぐはぐな人間が形成されてしまうのもよく知られた事実である。この現象が起きる人間と起きない人間の違いはCOMT多型という遺伝特性だと考えられる。このタイプの人間はアルコールや抗不安薬など「抗不安作用」を持つ物質によって前頭葉が破壊されるのだ。アボリジニは飲酒によって暴力事件や犯罪が多発していることから法律で飲酒が禁止されている。この現象はアルコールによる酩酊やアル中によるものではない。ストレスによっても同じ現象が起きる。
 ストレスも薬物も同じように精神疾患だけでなく暴力や犯罪の原因となりうるということなのだ。この現象は前頭葉が萎縮することによって感情(理性、社会性、人格、愛情)を幼児や赤ん坊の状態に一時的、あるいは半永久的にリセットする。正常な知識・記憶、欲望や本能をコントロールすることが出来なくなって暴力や犯罪を引き起こす。この現象には遺伝子に刻まれた生物としての「生存本能」が関係している可能性が高い。これは一種の「統合失調症」である。
 この病気の詳細を「精神科医」は知らない。その理由は欧米から輸入された精神科医療の体系に人種による遺伝特性は考慮されていないからだ。理由付けが難しい症状に適当な名前をつけて「責任能力はある」と精神鑑定を下すのだ。
 いくら性格が悪くても普通は逮捕されて懲役や死刑になることは望まない。しかし、この犯人はむしろ逮捕されることを望んでいるかのようにふるまっている。この症状が通り魔など凶悪犯罪と結びつくためには強いストレスの継続が必要である。秋葉原事件でもさまざまなストレスに加えてネット投稿サイトでのトラブルで強いストレス状態に置かれた後犯行に至っている。強いストレスが前頭葉を破壊し完全に理性を失うことによって引き起こされる現象であり、これは半永久的な現象なので以前とは全く違う性格が固定されてしまい逮捕後も以前の状態に戻ることはなく罪を認識することも反省することもできない。刑罰は犯罪の抑止とともに反省を促す措置であるがこのような犯人には何の意味も持たず死刑さえ恐れることも無い。

ただ今回の事件には「薬物使用」が関係している。事件時に使用したわけではないが薬物は強いストレス状態を引き起こし通常のストレスとは比べ物にならない脳の破壊を引き起こす。これは半永久的症状であるから使用が何年前でも犯罪と結びつく。動物虐待やおぞましい妄想があっても直接実際の犯罪につながるものではない。「そういう行為がエスカレートして事件に至った」という筋書きはもっともらしいが一線を超えるには脳をさらに破壊し「キチガイ」にするきっかけが必要なのだ。そのきっかけが「強いストレス」「薬物」そして抗うつ薬や抗不安薬といった「精神科の薬」である。そのすべてが脳に同じ作用をもたらし「異常性格者」を作り出す。その根本原因が遺伝特性なのだ。

ストレスがこの世からなくなることはない。不幸な生い立ちが歪んだ性格を生み薬物がそれを悪化させたとしても自分の責任であることは否定できないし刑をまぬがれることもできないだろう。しかし、犯人をたとえ極刑に処してもこの種の事件は減ることはない。この病気を理解し、研究して発症を防ぐ手段を探るしか方法は無い。そして薬物と精神科の薬による副作用だけでも減らせば事件が激減することだけは確かだ。一番大切なことは次の犠牲者を出さないこと、それ以外にない。

息子に起きたこの副作用の記録と考察は下記を参照してほしい(一部未更新)

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博多通り魔事件判決 副作用で起きた事件に責任能力はあるという判決

2012年10月、福岡市博多区のJR博多駅で通行人を切りつけ、5人に重軽傷を負わせた事件で傷害罪などに問われた無職の男に対し、3日「無差別に通行人を襲った通り魔事件で、危険性も高い」とし、懲役6年6月(求刑・懲役9年)の判決を言い渡された。

 判決によると、12年10月19日夜、自宅で滞納していた家賃などの請求書を見て気分が落ち込み、6日分の抗うつ剤などを服用。その後、博多駅に行き、20日未明に駅構内やロータリー付近などにいた男性6人を包丁で切りつけ、うち5人に約10日間から1か月のけがを負わせた、とされている。

 弁護側は「被告は犯行前に大量に服用した薬によって心神喪失状態で、責任能力はなかった」などと無罪を主張していたが、被告が犯行前や犯行中に母親と携帯電話で「迷惑ばっかりかけてごめん」と話していたことなどを挙げ、「完全責任能力が認められる」と指摘。そのうえで、「被害者3人と示談が成立している」と減軽の理由が述べられている。



 この判決に異論を挟むものは精神科の薬による副作用を目の前で見たもの以外にはいないだろう。「記憶がない」「自分でもわけのわからないうちに事件を起こしていた」というような事でもない限り薬による「心神喪失」は認められる事がない。犯行の記憶もあって母親に電話する意識が存在したのでは「もともとの性格が悪くて故意に犯行に至った」とされてもいたしかたない。しかし、6日分の抗うつ薬を飲んで何も起きないはずがない。もし何も起きないのであればビタミン剤と何も変わらぬものを効果があると誇大宣伝している事にならないだろうか。

効果がなければ副作用が起きる事は間違いない。錯乱、統合失調症の悪化、攻撃性が増す・・・犯罪に直結する副作用が明確に添付文書に記されているのに無罪とされた例は皆無である。その理由は精神科医がどんな副作用が起きるのか知らないからに他ならない。抗不安薬、抗うつ薬はある遺伝特性を持った人間に対し、記憶知識には何の影響も無く「感情」(心、人格、理性、愛情)を「半永久的に」幼児や赤ん坊の状態にリセットする。幼児化した感情が記憶をコントロールできなくなり善悪を判断することも不可能になって犯罪に結びつくのである。この症状の発症には生物学的に明確な理由が存在しスウェーデンの大学の研究で魚に起きることが確かめられている。そういった事実、膨大な数に上る症例を製薬会社と精神科医は無視し研究しようとさえしなかった。

この症状は一種の統合失調症である。統合失調症は記憶知識には何の欠落も無く「感情」をコントロールすることが出来なくなる病気である。通り魔の犯行を行いながら母親に電話したりするつじつまの合わない行動はまさに象徴的である。2007年に福島で起きた母親殺害事件でも母親を殺しバラバラにする猟奇的な行為と首を持って出頭するというようなちぐはぐな行動が見られる。

たった一粒の薬で、記憶知識に全く異常がないのに感情だけが全くの別人になって行くという現象を信じる事が出来るのは、私のようにそれを「目の前で見た」ほんのわずかな人間だけである。常識を超えた所に人間の感情は存在している。都合のいい事だけを寄せ集め責任を他人になすりつけようとしている、と多くの人が思う事は仕方ないが、そのことに気づこうとしない限り「起きる必要のない」犯罪は繰り返され、罪のない多くの人が犠牲になって行く。犯罪者を擁護したいわけではなく、薬を飲まなければ犯罪者にならなかった人間と多くの犯罪者を作り出している精神科医とどちらに罪があるのかという問題である。


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名古屋暴走事件の原因は「病気」です

今回は副作用ではなく病気の話をして行こう。

23日に名古屋で起きた乗用車が歩道に突っ込んで歩行者13人をはねた事件。

 現場は多くの人でにぎわう繁華街に近い交差点で、左折する際に歩道に乗り上げて約30メートルにわたって走行。信号待ちなどをしていた1040代の男女計13人を次々とはね、男性1人が腰や足首の骨を折る重傷、12人が軽傷を負った。車はレンタカーで、事件直前に現場から350400メートル離れた営業所で借りたとみられている。

逮捕された無職の30歳の男は「人をはねて殺すつもりでやった」などと供述しているという。

・・・

この事件では精神科に通院していたという報道は無く、違法薬物の使用も確認されていない。睡眠薬や以前飲んだ薬の影響なども考えられるがとりあえず可能性は低いとしておこう。それ見ろ、精神科が関係しなくてもこういう事件は起きるじゃないか、と言われるだろうが最後まで話は聞いていただきたい。

仕事も無く引きこもり気味で孤立しストレスを募らせ、自分の境遇を他人のせいにして犯行に至った、という秋葉原事件やマツダ工場で起きた暴走事件などと同じ構図が当てはめられる。ただ「性格が悪い」のではなく「ストレス」がその要因であることは精神科医も識者も否定しない。

目つきの悪い学生時代の顔写真がテレビで流されもともと性格が悪いのだろうと思い込んでしまいがちだが、「小中学校では温厚でやさしい性格だった」「賢い子どもだった」「あの子がこんな事件を起こすなんて信じられない」というような証言が数多く出ている。ある時点から性格が大きく変わったことがうかがえる。

報道によると何年か前に父親に殴られて頭を怪我しその頃から様子がおかしくなったとも言われている。前頭に直接損傷があって性格が変わってしまうことがないわけでは無いが類似の事件が多いことから考えると可能性は低いだろう。おそらく仕事をしないことなどを咎められて家族とトラブルが増え、大きなストレスを抱えるようになったのではないだろうか。実家に1人で暮らしていたのは家庭内暴力など家族が「一緒に暮らせない」ほどの理由が存在していたと考えられる。

ストレスが性格を変えてしまうこと自体はよく知られている。また、拒食症、過食症などの症状、うつ病や不安障害、適応障害など精神疾患の原因がストレスであることも多くの方がご存じのとおりである。

しかし、ほとんどの方は本人の「もともとの性格」や「物事の考え方」が悪いからだと考えてる。うつ病が脳の「病気」であることが数多く報道されていても、「それって気持ちの持ちようなんでしょう?」などという人が後を絶たない。精神疾患というものは、理解できない人にとっては「本人が悪い」としか考えられないものなのだろう。もちろん私自身も以前はその人たちの側だったかもしれないからそれを責めることはできないのだが。

ストレスによって「性格」が変わるのには明確な理由、理論が存在する。ストレスを感じると扁桃体が刺激されアドレナリンやストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールなどの化学物質が過剰に分泌される。これはストレスを「生命の危機」と勘違いし、「生命を守るため」に迎撃や逃走のための準備をする原始のシステムの作用によるものである。このシステムの何らかのエラーによって前頭葉の萎縮が起きると考えられる。詳細は前の記事にあるのでご参照いただきい。

「キレる」という言葉を知らない人はいないだろう。興奮したり怒りを覚えたりすると別人のように性格が変わって暴力的になる、というものである。多くの人は「性格が悪い」と考えがちだがこれはストレスホルモンによって引き起こされる「本人にはどうすることもできない」現象である。半永久的に性格が変わってしまうのはこの現象が一時的なものではなく半永久的に持続するということなのだ。一時的に「キレる」ことは理解できても「半永久的」にキレるなんてあり得ない、と思われるだろうが秋葉原事件でも他の事件でも完全に以前の人物とは違う「同じ記憶を持った別人」が形成されていることは事件の一部始終、供述内容などをよく観察すればわかることである。

同じストレスを受けても興奮したりキレたりしない人、時々キレる人、半永久的にキレた状態に固定されてしまう人、その違いはどこにあるのだろうか?物事の考え方が悪いから?もともとの性格?・・・ではなく、その人の持っているセトアルデヒド脱水素酵素欠損症という遺伝特性に由来することをほとんど知る人がいない。

本来精神科医の仕事はこの症状が本人にはどうすることもできない「病気」であることを立証し、5%(20人に1人)を超える確率で誰にでも発症する可能性のあること、刑罰を与えても意味の無いこと、ストレスの無い場所で再成長を促せば10年を超える時間はかかっても「まともな人間」に戻ることを社会に訴えることなのだが、この症状の詳細を知る「まともな」精神科医は存在しない。「責任能力はある」などという一般受けするような精神鑑定しかできないヤブ医者ばかりなのだ。それらの理由も前の記事を参照していただきたい。

病気なら致し方ないが暴走事件には他の原因が明確なものもある。覚醒剤や脱法ハーブによる暴走事件、通り魔事件は数多い。同じような事件が「薬」によって引き起こされること自体は間違いない。病気として起きることは薬によって再現することはごく簡単なことで、しかも何百倍、何千倍の効果をもたらすことが可能である。精神科で処方される抗不安薬や抗うつ薬は覚醒剤や脱法ハーブと組成が似た成分が含まれているから、副作用として同じことが起きても全く不思議ではないということなのだ。

確かに自然発生でもこの症状は起きる。しかしそれには強いストレスの継続が不可欠であって、軽いうつ病や不安障害などで精神科に通い「ストレスを低減させるはずの薬」を処方されながら短期間で「殺人犯」になるほど「悪化」するはずはない。精神科医は自然発生する症状があるのをいいことに「もともとの精神疾患が悪化した」と言い続ける。

類似の事件の中でも下関駅暴走事件、祇園暴走事件では精神科の薬が関わっていることが明確だ。同じようで違うこれらの事件に疑問を呈する者はいない。精神科の薬を飲まなければ起きなかった事件でどれだけの人が犠牲になっていることだろう。

「殺人犯を擁護しようというのか」「自分の責任を他人のせいにしようとしている」私のホームページにたまに寄せられる一般市民の声である。私は自分の理論が間違っているのならそれに越したことはないと思っている。単なる妄想ならその方がいいと思っている。都合のいい部分だけを寄せ集めていると言われればそれまでだが、そうは思えない根拠がたくさんありすぎるのだ。それらの根拠を明確な理論とデータを持って否定することの出来る専門家がいるのであればいつでも引き下がるつもりだ。ろくな知識も持たずに感情論で否定する方ではなく、まともに対決できる方の登場を待っている。


息子に起きたこの副作用の記録と考察は下記を参照してほしい(一部未更新)

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